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「AIとの共存で世界は大きく変わる」ChatGPTを用いたサービス「相棒」を開発したCONVITIONが語るIT業界の未来

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「AIとの共存で世界は大きく変わる」ChatGPTを用いたサービス「相棒」を開発したCONVITIONが語るIT業界の未来

簡単な質問文を入力するだけで使い始められ、プログラミングの知識がなくてもAIの恩恵を受けやすいところが評価されているChatGPT。今や毎日のように新たな活用法が見出され、高い注目を集めています。

最近ではサードパーティ(第三者)によって開発された約70種類ものプラグインが利用できるようになり、情報収集や営業支援、語学サポート、投資やレストランの予約までもが可能に。画期的な活用事例の数々に、自社でのプロダクト開発の可能性を模索している企業も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回はChatGPTを用いた育成型Botアプリ「相棒」をリリースした株式会社CONVICTIONの社長森村氏デザインエンジニアの北村氏にインタビュー。「相棒」のサービス概要や開発背景をうかがうとともに、AIの台頭にエンジニアはどのように向き合っていくべきか、その心構えを語っていただきました。

CONVICTION_森村_北村

株式会社CONVICTION 代表取締役社長 CEO
森村 有希央

福岡県に生まれ、地元福岡で社会人に。20代後半には経営にも携わる。2020年に東京に上京し、株式会社CONVICTIONを設立。SESやプログラミング学習支援サービスなど、ITサービスを展開している。

株式会社CONVICTION デザインエンジニア
北村 杏奈

2016年にANA中部空港株式会社に入社。お客様対応を担当。旅の中でノマドワーカーの働き方に魅力を感じ、2020年7月に株式会社CONVICTIONに転職。

PRページ:https://rekaizen.com/company/conviction-inc
HP:https://www.conviction-inc.com/

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ChatGPTを自分だけの相棒に

AIで自分だけのコンシェルジュを持つことができる

ーーまずは御社のオリジナルプロダクト「相棒」について教えてください。

北村:弊社では、「人間ができることには限界がある」という考えのもと、経済的・時間的・頭脳的・肉体的・精神的な5つのコストを削減すべく、一部作業をITで補完するサービスを開発しています。

たとえば、従来は人間がやっていた仕事をコンシェルジュとしてサポートしてくれる存在を生み出せたら、生活者はより豊かな生活を送れるはず。そう考えて開発したのが、弊社で開発を進めたAIChatサービスの「相棒」です。

一般的に活用されているChatGPTはWeb上で公開されているデータをベースに動いており、ユーザー(企業など)が保有しているデータを覚えさせることができません。そのため、どうしても回答は一般的なものになりがちです。一方「相棒」は個別のデータを覚えさせられるため、ユーザー好みのAIへと育成できます。つまり、自分だけのコンシェルジュとしてChatGPTを利用できるのです。

現在のところ、「相棒」はWebでもLINEでも利用可能です。覚えた情報を元に質問したい「相棒」モードでも使えますし、一般的な回答が必要なときには、簡単な操作でモードを切り替え、ChatGPTをそのまま使うこともできます。現在はすべての機能を無料で提供していますので、気軽にお使いいただけます。

仕事にもプライベートにも、AIの使い方は無限大

ーー「相棒」の活用事例には、具体的にどのようなものがありますか?

北村:代表的な例ですと、「相棒」に社員に関する情報データベースを与えておき、人事担当が活用する使い方などが考えられます。

たとえば弊社では、社員の性格分析をもとに教育担当を決めているのですが、人の目で相性の良いメンバーを探し出すのは地味に骨が折れるものでもあります。そこに、「相棒」がいれば、「この人と相性の良いメンバーは?」とたずねるだけで選定が完了しますので、かなり業務効率が上がるはずです。

相棒イメージ
AIチャットサービス「相棒」デモ画面

ほかにもエンジニアの社員は、プログラミング関連のメモを覚えさせておき、「相棒」とともに勉強しているみたいですね。プライベートな場面では、「いつか行きたいレストラン等」を覚えさせ、必要に応じてサジェストしてもらうような活用法も考えられるでしょう。

現在は「相棒」をユーザーに委ねて新たな可能性を発掘している段階ですが、今後よりユーザーの声が集まってくれば、さらに便利なサービスへと改良していけると期待しています。

Check
ChatGPTと独自データを組み合わせることで、オリジナルのチャットシステムを作ることができる

AI台頭の波に乗り遅れるわけにはいかない

求められているのは「水路」、知見を得るためサービスを開発

ーー非常に興味深いサービスです。ここで、御社がChatGPTを活用したサービスを作ろうと考えた背景には、どのような議論があったのでしょうか。

北村:ChatGPTがリリースされたあと、IT業界には激震が走りました。誰もが使えるAIが生まれたことで、生活の仕方や人生の選択が大きく変わる……そんな未来の訪れを予感したのです。同時に、「この波に乗り遅れるわけにはいかない」というIT企業としての危機感が募りました。

ただ、現状では、誰もがAIの恩恵にあずかれているわけではありません。AIがもたらす利益を水でいっぱいのダムにたとえれば、その先にある田畑、つまり人々の暮らしを潤すためには「水路」となるサービスが必要です。

私たちのサービスが水路になれるかどうかはさておき、多くの生活者を豊かにできる可能性がある以上、実際に触れてみて、AIとの付き合い方に関する知見を得たい。そう考え、サービスを開発してみることにしました。

スピード感を意識して、AIサービスを開発から1か月以内でリリース

ーー実際のプロダクト開発はどのように進んでいったのでしょうか。

北村:開発に着手しはじめたのが2023年3月で、オフショアも活用しながらスピーディに開発。1か月もかからずにβ版をリリースしました。エンジニアたちも最新の技術に興味津々で、世の中にないものをつくることに楽しく取り組んでいた印象です。

森村:ただ、独自のデータを読み込み、カスタマイズされた答えを吐き出すシステムの開発には苦労していました。この機能こそが「相棒」のコアですが、期待した答えが100%返ってくるまでの完成度には仕上げられていません。今後も技術的課題として乗り越えていくべきポイントです。

北村:ChatGPTはすでに完成しているサービスであるため、どのように価値を上乗せし、ユーザーに利益を提供していくのか、そのつなぎ目を設計することにも苦労していました。ある意味で、完全にゼロから作るよりも難しかったかもしれません。

ChatGPTを用いたサービスの開発には、大手もどんどん着手しています。今後は精度やスピードの戦いになるでしょうが、貪欲にチャレンジしていきたいですね。

Check
AIサービス開発は、プラスαの価値づくりと、精度とスピードが勝負

AIで自動化できる種はたくさんある

まずは臆せずにAIツールを触ってみることが大事

ーーお話にあったとおり、今後は大手も参入し、AI領域はさらに盛り上がっていくことが考えられます。そんななか、エンジニアはAIとどのように接していくべきでしょうか。

森村:少なくともエンジニアは、まずは触ってみるべきだと思います。私自身、ChatGPTを触ってみると、なかなか期待する答えが返ってこずに悩んだ経験があります。現状でAIに何ができて、何ができないのかを把握するためにも、今はとにかく触って体感を得るのがマストではないでしょうか。

北村:世の中にはAIで自動化できるアイディアの種がたくさん転がっています。あれも、これもと目移りするかもしれませんが、まずはその種を一つに絞って、つくりきってみることが大事だと思いますね。

サービスやプロダクトは高機能であればあるほど良いと感じるかもしれませんが、実際には「画像の背景を取り除くだけのAI」など、たった一つの機能だけでマネタイズしているプロダクトも多く存在します。黎明期の今なら、アイディア次第ですぐれたサービスを生み出せるかもしれません。

AIとの共存で、新しい未来が訪れる

ーー今後、AIが普及するとどのように世の中が変化していくと考えますか?

北村:AIによる自動化が進めば、人間の生産力は大きく向上します。いずれは単純作業がなくなり、「人間はやるべきことだけをする」世の中になるかもしれません。これはエンジニアも例外ではなく、人間に求められる役割は大きく変化するでしょう。

森村:今後、AIとの共存が進めば新しい未来の可能性がどんどん見えてくると思います。私たちとしてもこれからの動向を見ながら、「相棒」だけでなく、さまざまなサービスを生み出していきたいですね。

取材:夏野かおる 執筆:林春花

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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