BUSINESS TIPS発注担当者の方へ、発注成功の為のお役立ち情報

レガシーシステムとは?課題や対策方法など徹底解説していきます!

目次

レガシーシステムとは?課題や対策方法など徹底解説していきます!

古いシステムを使い続けているものの、保守してくれる人が少なくなって困っていませんか。そろそろ古いシステムを刷新したいけれど、どのように対策したらよいかわからずに悩んでいませんか。

古いシステムは「レガシーシステム」と呼ばれ、時代遅れになっていることが多いです。レガシーシステムを抱える企業は今でも多く存在し、近い将来の問題としても取り上げられています。

本記事ではレガシーシステムについて、以下の内容を解説します。

  • レガシーシステムとは
  • レガシーシステムを使い続けることで発生する課題
  • 「2025年の崖」とは
  • レガシーシステムの対策方法

ぜひ最後までお読みください。

システム開発の依頼先探しならリカイゼンにお任せください!

リカイゼンでは、システム開発実績を多数持つ会社の中から、ご要望に合う会社を厳選して無料でご紹介します。
企画段階からのご相談も受付中!気軽に相談できるプロをご紹介いたします。

お電話でのご相談は 03-6427-5422
受付時間:平日10:00~18:30

1. レガシーシステムとは

レガシーシステムとは、かんたんに説明すると、過去の技術で構築されたシステムのことです。

たとえば古いOSで運用しているシステムは、レガシーシステムに該当します。何十年も運用しているシステムも、必然的にレガシーシステムの対象となるでしょう。

レガシーシステムを運用・保守が正しくできていれば、新しい技術で構築したシステムと、見た目は変わりません。しかし、実際は企業がレガシーシステムを運用していることで、さまざまな課題がのしかかっているのです。

2. レガシーステムの利用継続で発生する課題

それでは、レガシーシステムを運用し続けることによって、課題が発生します。主な課題は、次の5つになります。

  • システム障害
  • コスト増加
  • パフォーマンス低下
  • 人材不足
  • ビジネス上の障害

それぞれ詳しく解説します。

レガシーシステム課題①:システム障害

最新のデータや膨大な情報量をシステムに適用させようとすると、仕様が満たされていないため、システム障害が発生します。

なぜなら、レガシーシステムは当時の要件や仕様に合わせて、設計や開発が進められているからです。そのため、最新のデータや膨大な情報量を取り扱うことができません。

ビジネスの世界で利用されるデータは日々変化しているので、社内で取り扱うデータも、ビジネスの世界に適用していかなければならないでしょう。

レガシーシステム課題②:コスト増加

独立行政法人 情報処理推進機構が2016年に発表した調査報告書によると、システム障害によって生じた過去1年間の損失は、国内企業1社あたり約2億1,900万円とされています。国内全体では、約4兆9,600億円となっています。

すなわち、システム障害が発生すると、同時に保守コストがさらに増えてしまうことが、調査から読み取ることができるでしょう。システム障害を未然に防ぐためにも、レガシーシステムから脱却する必要があります。

レガシーシステム課題③:パフォーマンス低下

レガシーシステムであるほど、ハードウェアの老朽化が進んでいるため、パフォーマンスが低下します。

たとえば夜間に完了するはずの処理が朝になっても終わっていないと、社員は処理が完了するまで業務ができず、時間を無駄にしてしまいます。システムのパフォーマンスの低下は、結果的に社員のパフォーマンス低下を引き起こす原因にもなるでしょう。

レガシーシステム課題④:人材不足

レガシーシステムの開発・運用を担当していた当時の技術者の高齢化が進み、当時の技術を扱える人材が不足しています。人材不足によって、システムの保守が進まなくなることで、使いづらいシステムを延々と使い続けなければならない事態になるでしょう。

なぜなら、システムの内部を知る人材がいなくなることで、システムの内部構造がブラックボックス化してしまうからです。とくに当時のシステムに関するドキュメントが残されていないと、改修が止まってしまいます。ブラックボックス化してしまうと、システムの保守の難易度が高くなり、運用し続けることが難しくなるでしょう。

レガシーシステム課題➄:ビジネス上の障害

最近ではIoTやAI、クラウドなどのさまざまな技術が登場しており、システムを運用する環境もさまざまです。レガシーシステムは当然、最新技術に対応していないので、システムをアップデートすることは非常に難しいでしょう。

取引先が導入していて自社が導入していない技術があることがきっかけで、ビジネスチャンスを逃し、結果的に損失を引き起こすことも考えられます。

3. レガシーシステムが引き起こすであろう「2025年の崖」問題

経済産業省は、レガシーシステムを利用し続けることで起きる問題を「2025年の崖」として、問題提起しています。

2025年の崖についてかんたんに説明すると、人材不足やビジネス上の障害のような課題を解決できない場合、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現できず、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があるとしたものです。最大12兆円/年の経済損失は、現在の約3倍の損失といわれています。 このまま問題を放置することで、以下の問題が発生するでしょう。

  • 市場の変化に対応してビジネスモデルを柔軟に変更することができず、デジタル競争に負けてしまう
  • システム維持管理費の高額化
  • サイバーセキュリティや事故・災害によるトラブルやデータ損失のリスクが上昇

したがって、企業が損失を避けるためにも、DXに取り組まなければなりません。

4. レガシーシステムへの対策方法

実際にレガシーシステムから脱却し、DXを実現するためにはどのような方法があるのか紹介します。

モダナイゼーション

モダナイゼーションとは、かんたんに説明すると、システムを最適化しながら、新しい環境にシステムを構築することです。

最適化とはこれまで運用していたレガシーシステムを分析して、必要なシステムと不要なシステムを分類し、新しい開発環境でレガシーシステムを作り直すことを指します。

具体的には、以下の5つの方法があります。

・リプレース
既存のシステムを新しいシステムに置き換えること
・リライト
システムの要件はそのままに新しい開発言語でシステム開発すること
・リホスト
開発言語はそのままに別の新しい環境でシステムを再構築すること
・リドキュメント
稼働しているシステムのドキュメントを再整備すること
・リファクター
機能を変更することなく、コードを書き換えること

メリットとしては、最新の技術を取り入れながらシステムを再構築するため、技術的負債を解消でき、DXを進めやすくなることが挙げられます。

一方で、システムを新しく作り直すため、新システムへ移行するまでの期間が長くなってしまうことや、開発コストが高くなるといったデメリットがあります。

マイグレーション

マイグレーションとは、かんたんに説明すると、レガシーシステムを新しい環境に移行することです。モダナイゼーションでは既存システムを最適化するのに対し、マイグレーションは既存のシステムを変更せずに、システムを新しい環境に移行する違いがあります。

マイグレーションは、大きくわけて、2種類あります。

データマイグレーション
システムで管理しているデータを移行すること
レガシーマイグレーション
システムそのものを移行すること

マイグレーションのメリットは、モダナイゼーションに比べて、コストを低く抑えることができる点にあります。ただし、既存のシステムの複雑さを解消できるわけではないので、課題を直接解決できるわけではありません。マイグレーションを検討する場合は、移行後の保守性を考慮するとよいでしょう。

クラウドシステムの活用

モダナイゼーションやマイグレーションの第一歩としてよく検討されるのが、クラウドシステムへの移行です。

社内サーバーはどうしても、ハードウェアの定期メンテナンスや部品交換といったコストが発生します。レガシーシステムではハードウェアが生産終了していたり、サポートが切れたりしてしまうことで、メンテナンス性が低くなってしまうでしょう。

そういった問題を解決するために、クラウドシステムが使われます。クラウドシステムは、サービス利用料を支払うだけで、メンテナンスを任せることができるため、これまでのハードウェアの保守にかけていた時間を、別の業務に充てることが可能になるでしょう。

5. まとめ

レガシーシステムについてまとめます。

  • レガシーシステムとは、過去の技術で構築されたシステムのこと
  • レガシーステムを利用し続けることでシステム障害やコスト増加、人材不足などの課題が発生する
  • 「2025年の崖」問題はこのままレガシーシステムに頼ることで、DXを実現できず、経済損失が現在の3倍上がってしまうこと
  • レガシーシステムから脱却するには、モダナイゼーションやマイグレーションを検討する必要がある

本記事を参考に、レガシーシステムからの脱却を検討してみてください。

DX支援開発(AI、IoT、5G)依頼先探しなら、
リカイゼンにおまかせください!

相談するだけ!プロがあなたにぴったりの会社をご紹介いたします!

かんたん3ステップ
お急ぎの方はお電話で 03-6427-5422
※サポートデスク直通番号
受付時間:平日10:00〜18:00

DX支援開発(AI、IoT、5G)依頼先探しでこんなお悩みはありませんか?

お悩み
  • 会社の選び方がわからない
  • 何社も問い合わせるのが面倒くさい
  • そもそも依頼方法がわからない
  • 予算内で対応できる会社を見つけたい

発注サポート経験豊富な専任スタッフが
あなたのご要望をお聞きし、最適な会社をご紹介いたします!
ご相談から会社のご紹介まで全て無料でご利用いただけます。
お気軽にご相談ください!

DX支援開発(AI、IoT、5G)
依頼先探しなら
リカイゼンにおまかせください!

相談するだけ!プロがあなたにぴったりの会社を無料でご紹介いたします!

サポートデスク

まずはご質問・ご相談なども歓迎!
お気軽にご連絡ください。

この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

DX支援開発(AI、IoT、5G)の関連記事

『The転記』とは…Googleスプレッドと生成AIで実現した事例♪

『The転記』とは…Googleスプレッドと生成AIで実現した事例♪

今回は、最新のAI技術をスプレッドに組み込み、転記作業を自動化した『The転記』の事例をご説明します。 DX、生成AI活用の第一歩は...現状の課題を把握。 その課題を「少しだけラクに」することを目的に進めると良い結果を導く...

『The粗利』とは…生成AI活用のアプリ事例♪

『The粗利』とは…生成AI活用のアプリ事例♪

今回は、最新のAI技術を活用した機能を組み込み、AppSheetで開発した『The粗利』の事例をご説明します。 DX、生成AI活用の第一歩は...現状の課題を把握。 その課題を「少しだけラクに」することを目的に進めると良い結...

DX推進とは?メリットや課題、進め方、成功事例について解説

DX推進とは?メリットや課題、進め方、成功事例について解説

DX推進は、企業の競争力強化、レガシーシステムの維持費増加を防ぐためにも、実施すべき取り組みです。しかし、DXの定義や進め方を知らなければ、何から手をつけていいか判断できないでしょう。 そこで今回は、DX推進の意味やIT化・...

不動産物件情報管理システムで…生成AIを活用してみた件♪

不動産物件情報管理システムで…生成AIを活用してみた件♪

今回は、AppSheetで開発した『不動産物件情報管理システム』に最新のAI技術を活用した機能を組み込み、ブラッシュアップした事例をご説明します。物件概要情報のAI-OCR的な読み取りからシステムへの自動登録、そして自社フォ...

当社セミナー『 kintoneアプリの引越し先...教えます!』の開催

当社セミナー『 kintoneアプリの引越し先...教えます!』の開催

kintoneをご利用のお客様、以下のような課題、ございませんか? ①kintoneの基本料金が値上がりし、ランニングコスト増になっている... ②社員数が10人未満のため、最低契約ユーザー数で不要なコストが発生している.....

記事を探す

キーワードで探す

カテゴリーで探す