人類の未来はどうなる?シンギュラリティ(技術的特異点)について詳しく説明
- [更新日]2021/02/12
- [公開日]2021/02/12
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目次
人類の未来はどうなる?シンギュラリティ(技術的特異点)について詳しく説明
皆さんは「シンギュラリティ」という言葉をご存知でしょうか。
現在,世間では第3次AIブームと呼ばれており、メディアなどでも「シンギュラリティ」を取り上げられるケースが増えてきました。
今回は2045年にAIの発達によって起きると言われている「シンギュラリティ」とは実際にどういったものなのか、また実際に起きる可能性はあるのかについて詳しくご紹介いたします。
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シンギュラリティとは?
シンギュラリティとは「AIの性能が全人類の知性の総和を超える転換点」のことを意味し、日本語では技術的特異点と呼ばれています。
人工知能研究で世界的に有名なレイ・カールワイツ博士が2005年に提唱し、そこから世間に広く知られるようになりました。
2045年問題
このシンギュラリティが起きる年をレイ・カールワイツ博士は2045年だと予想しています。
理由はこれから後述する主な3つです。
ムーアの法則
ムーアの法則とは、コンピュータなどに使われる「トランジスタの数が18ヶ月ごとに2倍になる」という法則です。
アメリカのインテル創業者の一人であるゴードン・ムーア博士が長い研究の中で経験則で見つけ出した説です。
この理論に基づくと、18ヶ月で2倍、3年で4倍、15年で1024倍の容量のメモリチップが開発されることを意味しています。
現に1965年から今日まで、実際に理論通りの形でトランジスタは成長しています。
収穫加速の法則
収穫加速の法則とは、「テクノロジーは指数関数的に発展する」という法則です。
集荷加速の法則はシンギュラリティ提唱者のレイ・カールが発表したものであり、テクノロジーの分野では、新たな技術が開発されるとその最新技術を駆使して更に新しい技術が生まれます。よって成果を重ねるほど発展のスピードは速くなっていきます。
ちなみにこの法則は生物の進化論など様々な分野でも使われています。
ディープラーニングの登場
ディープラーニングとは「人間が手を加えなくてもコンピューターが自動的に大量のデータを分析することで、人間が自然に行うタスクをコンピューターに学習させる」技術です。
2012年にトロント大学の研究チームが世界で始めてディープラーニングを使用して開発した「Super Vision」はそれまでの人工知能研究に革新を起こしました。
ディープラーニングの登場によって、コンピューターが自身の力で学習する機能を得ることが出来、近年の人工知能研究の急成長の大きなターニングポイントになりました。
上記のムーアの法則と収穫加速の法則は密接に関わっており、今後も指数関数的にテクノロジーが発展していくと、計算上は2045年頃に到達すると言われています。
そういった意味でも2012年のディープラーニングの登場は予想から逆算すると、必然だったのかもしれません。
そもそもAIとは
そもそもAIとはどういったものなのでしょうか。
なんとなくイメージは分かる人は多いと思いますが、深く知り、言葉の粒度を上げることで本質的な理解をしてきましょう。
AIとは
AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本語訳で人工知能と呼ばれています。
辞書的な定義では「コンピューターで記憶・推論・判断・学習といった人間の知能の持つ機能を備えたコンピューターシステム」と記載されています。
(小学館 デジタル大辞泉より抜粋)
しかし、学術的な定義は専門家の間でも定まっていないのが現状です。
ここでは日本における人工知能研究の第一人者である東京大学の松尾教授の言葉をご紹介いたします。
”人工的に作られた人間のような知能、ないしはそれをつくる技術。
人間のように知的であるとは、「気づくことのできる」コンピュータ、つまり、データの中から特微量を生成し現象をモデル化することのできるコンピュータという意味である”
要は、「多くのデータから特徴を見つけ、それを基に判断ができるコンピュータ」といったところでしょうか。
「強いAI」・「弱いAI」の考え
続いて、AIが本当の意味での「推論」「判断」などの知能を持つことが出来るかを議論をする上で重要な「弱いAI」「強いAI」の考え方を紹介します。
弱いAI
弱いAIとは「人間が全認知力を必要としない程度の問題解決や推論を行う」AIのことです。
与えられた仕事に対しては処理できるのものの、突発的な仕事に対しては対応出来ません。
現状、世の中に実在するAIによる技術はすべてこちらに該当します。
例えば、
・音声認識を使った「amazon Alexa」
・女子高生AI 「りんな」
・クラウドプラットフォーム「Azure」
上記のようなものがあります。
強いAI
強いAIとは「人間のように全認知力を持ち、幅広い知識と何らかの自意識を持つようになった」AIのことです。
わかりやすい例を上げると、アニメの「ドラえもん」や、ドラゴンボールの「人造人間」を想像するとわかりやすいでしょう。
現状は、強いAIは出てきていませんが、もし仮に人間の知能を超えた強いAIが誕生したときこそ、シンギュラリティ(技術的特異点)だと言えるでしょう。
シンギュラリティへの反対意見
シンギュラリティについて多くの有識者が議論を交わしていますが、様々な意見が存在しています。
先程、シンギュラリティがくる理由についてご紹介しましたので、今回はこない理由をご紹介します。
AIの進化は永遠に続くものではない
Google研究本部長のピーター・ノーウィグ氏は「永遠に無限に進歩が続くというのは、やはり無理であり、必ず限界があると私は思います」と述べており、物事には一定の基準に達すると横ばいにならざるを得ない状況があると示唆しています。
AIによる技術は人間自身を進化させる
「人工知能のための哲学塾」の著者で知られる三宅陽一郎氏は「テクノロジーが宿るのは人工知能側だけでなく、身体側(人間側)にもくる」とおっしゃっており、AIが進化することで人間の知能も拡張していくため、AIが人間を超えるという概念はそもそも存在しないということを示唆しています。
AIは人間のように考える力を持つことは出来ない
スタンフォード大学のジェリー・カプラン教授は「人工知能は人間ではないので、人間と同じようには考えない」と指摘しており、AIはあくまでも人間のためにあるものとしています。
更に、過度に誇張されている原因として、「事実的根拠のないメディアの記事」「科学的根拠のないエンタメ作品の普及」などを挙げています。
上記のように様々な意見がありますが、多くの反対意見に共通しているのは、
「AIは人間を手助けするツールであって、最終的に意思決定・実行をするのは人間」
だということです。
将来を心配するよりも「AIは人間の可能性を広げてくれるもの」だと認識し科学技術の発展をポジティブに捉えていくことが重要なのかもしれません。
まとめ
AIの技術が急速に発展し、社会の個人最適化が進んでいます。
「AIが人間の仕事を奪う」「AIがいつか人類を滅ぼすかもしれない」こういった論調に惑わさることなく事実を適切に見極め、AIと上手に付き合っていくことが今後の社会では重要になるでしょう。
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参考文献:
グーグルの研究本部長が予言「AIが人に代わる未来は来ない」
人工知能の権威・Jerry Kaplan氏が発言「シンギュラリティーは来ない」
「シンギュラリティの理論は崩れている」三宅陽一郎が語るAIの社会実装
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