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発注者が知っておくべきデータベースの基本

目次

発注者が知っておくべきデータベースの基本

企業が保有する情報格納システムとしての「データベース」と「ファイルシステム」。この2つの違いがよくわからないという人も少なくないのではないでしょうか。
データベースは、企業の社内システムで顧客管理システムや在庫管理システムなどに紐づいている大事なものです。一方のファイルシステムは、大事なドキュメント管理を始め、画像ファイルや映像ファイルなどを保管します。 今回は、データベース構築、ファイルシステム構築をする際に知っておいたほうが良いポイントを紹介します。

データベースの基礎と役割

データベースとは?

データベースとは、ある特定の条件に当てはまる「データ」を複数集めて、使いやすい形に整理した情報の塊のことです。特にコンピューター上で管理されるデータのことをデータベースと呼ぶことが多いです。紙面で管理される「電話帳」や「住所録」などもデータベースの1つです。 また、コンピューター上でデータベースを管理するシステム(DBMS:Database Management System)のことや、そのシステム上で扱うデータ群のことを単に「データベース」と言う場合もあります。

データベース化のメリット

データベースを管理するメリットには次のようなものが挙げられます。

  • 複数データをまとめて管理ができる
  • 目的のデータを容易に探すことができる
  • 対象データを簡単に編集して使うことができる

データベース管理システム(DBMS)の役割

コンピューター上のデータベースとしてDBMSを使用するメリットは、大量のデータを自動的に整理してくれるという点です。
例えば、数万件のデータを企業で扱う場合、データベース化しておけば、一瞬にしてアイウエオ順にソート出来ますし、抽出したいデータを一瞬にして引き出すことが可能です。

ファイルシステムとは?

ファイルシステムとは、記憶装置に保存されたデータを管理し操作するために必要な機能です。
OS(オペレーティングシステム、WindwosやiOSなど。)が提供している機能の1つです。多くのOSがファイルシステムでファイルを管理しています。ファイルは、記憶装置(ハードディスク)に保存された情報のことです。 ファイルシステムは、ファイルを操作するためのインターフェイスも提供しており、ファイルを階層構造に格納してラベル付けし、必要な時にファイルを使えるようにしています。

ファイルシステムの機能

ファイルシステムの基本的な機能をいくつか紹介します。

ファイル保存機能
ドキュメントを作成した後「名前をつけて保存」をすると、任意の名前を付けたファイルとして保存できます。保存したファイルは、エディターなどのアプリケーションから開くことができいます。
暗号化機能
ファイルを暗号化して保存が可能です。ファイルオーナーやユーザー毎に操作を許可したり、パスワードでファイル操作権限を管理したりすることが可能です。
暗号化機能
作成したデータを圧縮して保存することで、ディスクの領域を節約します。

データベース、ファイルシステム、それぞれ構築の外注先

データベースは主に「階層型データベース」「ネットワーク型データベース」「リレーショナルデータベース」「NoSQLデータベース」の4つに分類できます。

階層型データベース
階層型データベースとは、会社の組織図のように階層的に情報を整理したものになります。 このタイプは、階層として固定的な役割が決まっている場合は、データの整理はしやすいですし、高速で検索も行えます。しかし、階層的なデータ構造に対して横断的なノードを加えて各階層からデータを抽出して扱いたい場合には不向きの構造です。
ネットワーク型データベース
ネットワーク型データベースでは、ツリー組織のように一本道で線画伸ばされて分類されるだけではなくて、自ら自由に線を引けるところに特色があります。 階層型データベースのデメリットは克服しているネットワーク型データベースですが、単純に一元管理するというところは課題があります。
リレーショナルデータベース
リレーショナルデータベースでは、エクセルにあるような行と列から構成される二次元の表形式になっています。SQL(構造化問い合わせ言語)によって、データ操作を行います。リレーショナルデータベースは、重複排除、一元管理のためのルールを内部に持っているので、階層型、ネットワーク型にあった課題を克服したデータベースになります。
NoSQLデータベース
リレーショナルデータは、ビッグデータ解析の大量データから規則性を割り出す処理には向いていません。ビッグデータのような複雑なデータを扱い、詳しい分析に適した検索プログラム言語としてNoSQLがあります。幅広い種類の膨大な量のデータを高速且つ動的に整理し、分析することに適したNoSQLデータベースは、スケーラビリティ、可用性、耐障害性においてリレーショナルデータベースよりも優れていると言われています。大規模データ分析を行う場合、第一候補となるデータベースになります。

ファイルシステムにおいても、データベース同様に時代の変化とともにいくつかのモデルが生み出され、受け継がれています。ネットワーク型のいくつかのファイルシステムを紹介します。

NFSサーバー
FSは、Network File Systemの略です。TCP/IPでコンピューター同士がファイルシステムを共有できるようにしたものです。Linuxなど、Unix系のOSでファイルシステムとして採用されており、メールサーバやWEBサーバのストレージ管理で使われています。
Sambaサーバー
Unix系OSで動作するコンピューターを、Windowsネットワーク上のサーバやクライアントとして利用することを可能にするのが「Sambaサーバー」になります。Windowsサーバーを複数台必要な場合、高額になってしまうため、Unixサーバを混在させてファイルサーバーとして構成し、コストを抑えるというやり方で使われるケースが多いです。
FTPサーバー
FTPは、File Transfer Protocolの略です。ネットワーク上でファイルの転送を効率的に行うための通信プロトコルになります。WEBサイトを管理する際に、HTMLや画像等のファイルをパソコンからWEBサーバへアップロードするためによく使用されています。
クラウドファイルシステム
クラウドファイルシステムは、Google Drive、OneDrive、Dropbox、iCloudなどのPaaS型で提供されているものや、laaS上に独自でプライベートクラウドを構築して利用できるサービスになります。

サブスクリプション型の利用になりますので、物理的に自社サーバを持つ必要がありません。従って、初期コストを抑えられること、ファイルシステムを管理するための人員が不要です。

まとめ

基本的には、データベースなのかファイルシステムなのかということではなく、それぞれ仕組みも用途、役割が違いますので、自社で何をやりたいかによって、規模感やコストなどのバランスを見て決める必要があります。 例えば、エクセルで一元管理しているデータを更にバージョンアップさせた管理をさせたいということでしたら、データベースへ移行が必要です。しかし、エクセルのデータファイルをそのままサーバで管理したいということであればファイルサーバで管理することになります。 ただ、両方の仕組みや種類を知っておくことで、どうしたいかによって選択の幅が広がることは間違いないでしょう。また、データベース、ファイルシステムともに大掛かりな構築の場合は、サーバー構築のプロへ相談したほうが安心です。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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