高度IT人材とは?
「高度IT人材」というのはそもそも、経済産業省が使用している言葉です。決して情報処理技術者試験に合格した人たちだけのことを指しているのではありません。凄まじいスピードでIT化が進む中、そのITを活用して価値を生み出す人材のことを指しています。すでに、高度IT人材の先を行く「次世代高度IT人材」なる言葉も生まれており、経済産業省の資料によれば、旧来の「高度IT人材」との違いは概ね以下のとおりだと考えられます。
・高度IT人材=ITによる効率化を実現できる人材
・次世代高度IT人材=ITによる新たなビジネス創出を実現できる人材
そのうち「高度IT人材 3.0」とか「高度IT人材 4.0」のような言葉まで生まれてきて、やたらハードルの高い人材像を提示されそうな予感がします。それはさておき、次世代高度IT人材というのは現実の人材育成からは飛躍しすぎていて、いきなりそこに到達するのはほぼ不可能でしょう。私は、次世代の話をする前に、企業の生産性向上に直結する高度IT人材を効率的に育成する手法を確立することのほうが急務だと考えます。
誰をターゲットとして人材を育成すべきかというと、当然ながら大企業や中小企業で働くオフィスワーカーがメインターゲットとして挙げられると思います。属人的な業務のやり方を改め、高度なITの活用法を習得することによって、日々の業務が劇的に変わります。企業にも大きな利益をもたらします。
もう一方で、子育てを終えた主婦(主夫)の方々も重要な戦力となる、と考えています。自分のライフスタイルに合った多様な働き方を実現したい、オフィス業務に従事して高い付加価値を創出したい、それに見合った高い賃金を得たい、という要望をもった主婦の方々にとっては、高度IT人材としての成長が欠かせないと思います。
では、高度IT人材をどうやって育成するのかということについては、短期間で飛躍的に能力をアップさせる私なりの方法論があります。高度IT人材の育成過程を、以下のステージ1~4の4段階に分けてご説明していきます。
【ステージ1】高度IT人材としてのマインド醸成
はじめに、内部(自分)をマネジメントすることを学びます。ITプロフェッショナルとしての仕事に対する心構え、正しいタスク・スケジュール管理のやり方、優先順位の考え方、ミーティングマネジメント、議事録の書き方、業務効率化手法の体系などを順次学んでいくことで、メンバーとしての役割を確実に果たせるようになります。
次いで、外部(他者)をマネジメントすることを学びます。プロジェクトベースでの働き方、チームマネジメント、プロジェクトスケジューリング、リスクマネジメント、他のメンバーへの教育など、チームでの仕事のやり方を徹底的に学習することで、将来的により高い階級・役職につくために布石を打つことができます。
【ステージ2】IT業務の効率化
主に手作業・手入力をベースとしたIT業務(OA事務作業、各種ソフトウェアを使った作業など)について、徹底したスピードアップと効率化を図ります。IT業務の代表例は、Word(ワード)、Excel(エクセル)、Powerpoint(パワーポイント)、Access(アクセス)などのオフィスソフトを使った作業です。
タスクは大きく分けると、データ入力、データ集計、データチェック、データ出力、データインターフェースの5つに分類できます。これらを手作業・手入力でやる場合の効率化手法を学習するのが目的です。Excel業務の例で言うと、ショートカットや関数など、オフィスソフトを自由自在に使いこなし、業務スピードを高めるテクニックを身につけます。
【ステージ3】IT業務の自動化
手作業をなくし、作業を自動化するための技術を身につけます。Excel業務の例で言うと、マクロやVBAの基礎知識、応用知識を学習していきます。VBA(Visual Basic for Applications)が使えると、オフィスワーカーが単独で(プログラマーなどに依頼する必要がなく)業務効率化ツールを開発できるようになります。
より発展的な知識として、現状業務プロセスの分析、目標業務プロセスの策定、フィットギャップ分析なども学習していきます。社内における業務改善のアドバイザーとしての役割が担えるようになると、社員としての付加価値や社内でのポジションを大きく上げることができ、他の社員と差別化することができます。
【ステージ4】ITエンジニアとしてのステップアップ
自身でIT業務の効率化や自動化を実現できるようになると、より発展的なIT知識を習得する意欲が湧いてきて、ITエンジニアへの道が開けてきます。
ITエンジニアにも様々な種類があり、大まかに言えば情報処理技術者試験の高度領域に対応した職能を獲得して、自分なりの方向性を見出していくことになります。
例えばシステムアーキテクトを目指すのであれば、データベースの知識、システム構築手法、プログラミングなどを順次学習していきます。ステージ3までオフィスソフトの利用を重点的に学習してきたのならば、ステージ4ではAccessを使ったデータベース管理手法や、Access VBAを使ったプログラミングを学習していくのがよいでしょう。
このステージ1~4までを通じて、オフィスワーカーとしての能力を短期間で引き上げることが、我々の使命だと考えています。今後の日本の生産性に貢献できる人材を輩出することを目的として、最も効率的で、最も効果の高い人材の育成手法を提供していきたいと考えています。
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日本頭脳株式会社
永井 雅明
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