【経営者が自社ブランドを立ち上げる前に考えること】#1
『今すぐ受託を叫ばない』
OEM受託企業は、委託先のブランドで生産する業務を請け負うことで、
安定した受注による生産量の確保、設備稼働率の向上、原価の低減、相手先や販売網の利用、
場合によってはクライアント企業からの技術共有や品質管理のノウハウなど、
多くのメリットを享受できる反面、いくつかのジレンマを抱えています。
経営者の中には受託過多により自社の企業価値を衰退させる危機感を持たれている方も多いのではないでしょうか?
○自社ブランドが成長しない
○ルーティーン業務により社員が成長しない
○独自技術の特異性が伝わらない
○利益率が上がらない
○生産はしているのに最終顧客が見えない
など、特にものづくりに関わる部分へのフラストレーションの蓄積と、
利益率アップのための社内外の取り組みに疲弊しているというのはよく聞く話です。
クライアント企業も多くの競合の中でブランドを維持するために戦っているわけですから、
パートナー企業と言えどもコストの削減や納期の短縮を要求せずにはいられません。
そのコスト圧力は、受託企業のみならず末端の企業まで次々と連鎖していきますから、
商品の製造過程の中でどの役割をはたしているにせよ、
競合他社との競争に疲弊した企業の経営者が、脱受託を模索するのも当然の流れだと思います。
OEM業務受託で大きく成長過程にある企業にとって、
規模を拡大して受注数を増やしていくか、
得意とする技術をもとに新しい事業に取り組んでいくか判断が難しいところですが、
取り扱っている業態が成熟期を過ぎると舵を切るタイミングも逸してしまいます。
同じ位置で競合他社との競争を続けるのか、新天地を目指すのか、重要なのは経営者の強い意思表示。
その強い志こそブランドの礎を築き、10年後の社員の質に大きな影響を与えます。
OEM受託によるメリット
○安定受注の確保
○設備稼働率の向上による製造コスト抑制
○製造技術・品質管理ノウハウの吸収
○知的財産の蓄積
OEM受託によるデメリット
○自社ブランドの構築・育成に繋がらない
○生産量が相手先の都合に左右される
○コスト圧力により価格支配権を失いやすい
○クライアント企業への設計ノウハウ流出
○ルーチーン作業によるモチベーションの低下
○独自技術が伝承しにくい
『ブランドランチャーズパッケージ』
新しい商品を「これからつくって売りたい」経営者と一緒に、新ブランドを構築する実務パッケージ。
開発から新発売まで、売り方提案とクリエイティブの2枚看板でトータルデザインします。
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レンコンデザイン株式会社
西村 進
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