動画編集の外注メリット、依頼先の種類とは？

世の中の潮流や、5Gなどの整備により、ますます注目度が高まっている動画制作。
動画制作において動画編集は欠かせません。今回は動画制作を中心に、動画編集におけるポイントもあわせて解説していきます。

1.　動画制作の高まり

コロナ禍による外出自粛がきっかけとなり、動画サイトを視聴する人が増加したといわれています。
NTTドコモバイル社会研究所が2021年6月に発表したデータによると、スマートフォン所有者の約66%がYouTubeを視聴しているとのこと。日頃から動画サイトを利用していなくても、その存在を知らない人はほとんどいないでしょう。

• 従来のテレビCMよりも低予算で動画が流せる
• 子供からお年寄りまで幅広い層にリーチできる

上記のような理由により、動画制作に挑戦したい企業も多いのではないでしょうか。
まずは近年の動画制作を取り巻く状況について解説します。

YouTube需要の高まり

動画サイトといえば、特に注目されるプラットフォームがYouTubeです。
Googleの報告では2020年時点で日本のYouTube視聴人口は6,500万人を超えており、その圧倒的な知名度の高さは疑う余地がありません。

YouTubeの特徴は下記のとおりです。

• 世界中へ情報発信ができる
• 全世代に視聴者がいる
• テレビを見なくなってきた30代以下の若年層へも動画を届けられる
• 誰でも無料でチャンネル開設・動画のアップロードができる

Google検索の代わりに使う人もいるほど、日々さまざまな動画がアップロードされるYouTube。その勢いに乗ろうと自社チャンネルを開設する企業も増え続けています。

しかし、YouTubeをはじめた企業のすべてがうまく活用できているわけではありません。
「過去のCMなどをアップロードしてみたものの、動画再生回数もチャンネル登録者数（そのチャンネルのファンの数）もまったく増えない」と頭を悩ませる担当者も多いでしょう。

実際に成功を収めている企業を見ると、視聴者の役に立つ独自コンテンツをテンポよく動画にまとめて発信している事例が目立ちます。
うまく活用できれば抜群の広告効果が期待できるYouTubeですが、成功するにはアイデアと動画の編集力が重要だといえそうです。

オンラインでも情報を多角的に見せられる

”視聴者に役立つ企業独自のコンテンツ”というと、オウンドメディアを思い浮かべる担当者も多いのではないでしょうか。「メディアを企業活動に利用する」という観点で見れば、動画サイトもSNSやブログといった企業のオウンドメディアに位置づけられます。

とはいえ文字や画像がメインの他メディアと違い、動画の魅力はその情報量の多さです。

「百聞は一見に如かず」というように、文字で説明するより実際に見せる方が顧客に商品の魅力を伝えやすいもの。動画配信者が楽しそうに使っていた商品が魅力的に見えたり、実際に購入にいたったりした経験はないでしょうか？

• 商品・サービスを使用している様子を見せられる
• 感情に訴えやすい

商品やサービスの性能・特徴を説明するよりも、購入後のポジティブな使用イメージを伝える方が顧客の興味・関心を引きやすいのです。
また、動画の内容が商品・サービス紹介そのものではなく、企業の業界に関連した豆知識やお得情報を紹介してファンを増やしている企業もあります。

展示会など対面で顧客に説明する場が制限されても、同じくらいの情報量でさまざまな角度から企業とその商品・サービスの魅力を伝えられる点が、動画ならではの特長といえるでしょう。

魅力の多い動画制作ですが、制作の外注をお考えなら、リカイゼンにお任せください！
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2. 動画編集の外注メリット

では、自社も動画制作をしたいとなったらどうすれば良いのでしょうか？
一番に思い浮かべるのが自社制作ですよね。スマートフォンや安価な動画編集ツールで撮影〜編集まで行っている人もおり、昔ほど機材を揃えなくても動画制作は可能です。動画編集が行える、もしくは知識のある人員がいるならば、簡単で短い動画は自社で制作できるかもしれません。

しかし、本格的な動画制作は編集の技術も時間もかかるものです。コスト削減になるからと社員に本業の片手間でやらせるには荷が重いといえるでしょう。
YouTubeは、アップロードされている動画のうち90%近くが再生回数1,000回未満といわれるレッドオーシャンです。自社制作であっても、効果的な動画チャンネル運営をしていくにはある程度のコストが必要になります。

企業としてきちんと動画サイトで情報発信していくならば、やはりプロへの外注が現実的です。
外注するメリットは主に3つあります。

• 編集ツールを揃える必要がない
• プロの編集技術
• 外部の視点が得られる

編集ツールを揃える必要がない

やろうと思えばスマートフォンだけでも動画編集はできます。
しかし、商品のプロモーション、会社の紹介映像やインタビュー動画などクオリティが会社のイメージに直結する動画を作るなら、それなりの機器・ツールが必要です。

• カメラ
• 音声収録機器
• 照明機器
• 動画編集ツール
• パソコン

もちろん、インターネット上の動画はほとんどがスマートフォンやタブレットで視聴されるため、テレビ向け映像のようなハイスペック機器・ツールは必要ありません。しかし「すべて自社で」と考えると、ある程度の初期費用は覚悟すべきでしょう。

また、機器を揃えても操作方法を覚えるまでが一苦労。ツールによって使い方も異なるため、例え動画編集の経験があってもすぐには使いこなせません。
一方、プロの動画制作業者であれば必要な機器と環境は完璧に整っています。ツールも使いこなしているため、複雑な編集や精密なカラー調整など自社のイメージに沿った動画制作が期待できるでしょう。

初期コストと人件費をかけなくても最初からきちんとした動画を制作できる点は、外注の大きなメリットといえます。

プロの編集技術

業者ならではのプロの技術を駆使して動画を編集してもらえます。
そもそも、動画制作には工数がかかるものです。大きくわけても下記の4工程あり、それぞれに技術力と時間が必要になります。

● 企画・構成

動画の内容や流れ、カット数、撮影の方法などを決める。

● 撮影

構成にあわせて撮影。内容によって半日から1日ほどの時間がかかる。またカメラや音響機器、照明機器などを操作する人員も必要。

● 編集

撮影した動画の無駄な部分を省き、つなぎ合わせて一本の動画にする。テロップ作りやカラー調整などもここで行う。

● 音響・ナレーション

動画に沿って効果音やBGMを入れたり、ナレーションを追加したりする。フリー素材で安く抑えることもできるが、場合によっては楽曲使用料やナレーション費用がかかる。

なかでも特に手間がかかると言われるのが編集です。
個人でチャンネルを運営している人ですら「撮影までは自分でやるが、編集は外注している」というくらい編集は大変な作業。数分の動画に何時間も要することも珍しくありません。
加えて動画サイトへ投稿する際は下記のような細かい作業も必要です。

• 動画サイトで目を引くよサムネイル画像を作成する
• 動画紹介文を書く

素人が時間をかけたからといってクオリティの高い作品ができるとも限らないため、自社で編集するよりもプロに外注する方が結果的にコスパが良いケースも多いでしょう。

外部の視点が得られる

さまざまな動画を制作してきたプロならではのアイデアを取り入れられる点も、動画編集を外注するメリットです。
動画の企画段階から相談もできるため、専門知識を生かした提案も期待できます。

自社の魅力や特徴は、中で働く社員からは見えにくいものです。外部の視点が入ることで、斬新でより魅力的な企画が出てくることもあるでしょう。
また、その道に詳しい専門家の意見を聞くメリットは他にもあります。

• 業界のトレンドを取り入れた動画編集のアドバイスがもらえる
• 不適切な表現による炎上リスクを回避しやすくなる

特に炎上については企業イメージを大きく損ねるので細心の注意が必要です。「少し前までは問題ない表現だった」「差別や侮蔑の意図はなかった」といった言い訳は通用しません。

自社の人間だけで作っていると見過ごしやすい部分のため、専門家の客観的な視点を得られる外注は、炎上リスクの対策になるともいえるでしょう。

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3.　動画編集の外注先の選び方

動画編集の外注先は大きく3つに分けられます。

• フリーランス
• 制作会社
• 代理店

外注費用は”代理店＞制作会社＞フリーランス”の順に安くはなりますが、それぞれにメリットとデメリットがあり、一概にどれが良いとは言えません。
それぞれの特徴を把握した上で、自社の状況にあった外注先を選んでください。

フリーランス

フリーランス、つまり動画編集を請け負っている個人に依頼する方法です。
カメラ代わりになるスマートフォンの登場や編集ツールの価格低下などで一昔前より動画制作の敷居は下がり、個人でも作業しやすい環境が整いました。動画編集を教えるスクールが増えたこともあり、独立して、または副業で動画編集を請け負う個人も多くいます。

フリーランスに動画編集を外注するメリットは下記2つです。

• コストが安い
• クラウドソーシングサイトの利用で探すころができる

予算が少なくても依頼できるため「試験的にやってみたい」という企業には嬉しいですよね。
しかし、手軽で安価というメリットは下記のようなデメリットも含んでいます。

• 動画の流れや編集指示などは発注担当者が細かく出す必要がある
• 納期を守らない人もいる場合があり、依頼先探しの難易度がある

フリーランスへ動画編集を依頼する場合、撮影した動画を預けて編集してもらうパターンが多いでしょう。しかし、ある程度こちら側で仕上がりイメージの指示を出しておかないと、思ってもみない方向に編集されてしまうことがあります。

また、納期に遅れたり途中で音信不通になったりする受注者も珍しくありません。
そこで「思っていたのと違うから修正して欲しい」「早急に納品してほしい」と言っても、契約解除されてしまえばそれまでです。結局「低予算で動画編集を依頼するなら、依頼担当者にも動画編集の知識が必要」「実績と信頼があるフリーランスは人気もコストも高い」が現実です。

それでも制作会社へ発注するよりは安めですが、比較してリスクが大きい点は把握しておいたほうがよいでしょう。

制作会社

動画制作を専門とする会社へ依頼する方法です。

• プロの機材と技術力で制作してもらえる
• クオリティが担保されている
• 全体の企画・構成から相談でき、撮影から完成まですべて任せられる

上記のメリットに加え、企業相手なので守秘義務などもきちんとしており安心感があります。
一方、デメリットはコストです。制作会社と動画の種類によって1本数万〜数十万と差がありますが、総じてフリーランスに依頼するより高めになります。

「企画や構成、撮影までは自社でできるので、編集と音響などの部分だけ任せたい」「高頻度で動画を制作・アップロードしたい」という場合、制作会社への依頼では予算オーバーになる可能性があるでしょう。

とはいえ制作会社は実績や評判を確認しやすく、納期を守らなかったり、途中で投げ出されたりする心配はありません。
複数へ見積もりをとって比較すれば、自社にあった制作会社を選定できるはずです。

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代理店

広告枠もセットで依頼するなら、代理店に任せるとスムーズです。
例えばYouTubeだと、本来の動画の前に広告動画が挟まれますよね（無料視聴の場合）。
YouTubeの動画広告の多くは30秒程度となっていますが、興味がなければ開始から5秒でスキップ可能。よって全体の構成はもちろんのこと、動画広告は出だしの数秒が勝負といわれます。通常の動画編集とは異なる技術と専門的な知識が求められるため、動画広告を得意とする代理店への外注がよいでしょう。

代理店なら、広告配信から流入、最終的なコンバージョンへの落とし込みなどをトータルで設計してくれます。また、今までの広告制作・運用経験から効果的な広告方法も熟知しているため、自社にあったプランニングが期待できるでしょう。

ただし、動画制作以外にも広告には運用コストがかかります。また代理店の場合は多くの人が動画制作に関わってくるため、こちらのイメージを伝えにくいという点にも注意が必要です。
もし広告枠を使わない動画の制作・編集というのなら、制作会社への依頼をおすすめします。制作担当者と直接話ができるので、仕上がりイメージの齟齬が起こりにくくなります。

4.　動画制作・編集ポイントのまとめ

「動画制作を外注するとコストが心配」という担当者もいるでしょう。たしかに費用の面でみれば負担は大きいですが、クオリティの高い編集技術によりコストに見合った作品を制作できます。
外注によってチャンネル運営の効果がでれば、かけた以上の効果を得ることも可能です。