管理画面のUIデザインは超重要！設計で意識した10のポイントを解説

日常的に使用する業務システムで、管理画面のUIデザインが整っていないと、「なんとなく操作しにくい」と感じてしまい、結果的に業務効率が低下しやすいです。いくら多額のコストをかけて優れた機能を搭載しても、使う側が十分に使いこなせなければ意味がありません。

そこで今回の記事では、管理画面のUIデザインが重要とされる具体的な理由や、優れたUIデザインにするために意識するべきポイントについて解説します。UIデザインの優れた業務システムの構築を外注したいと考えているのであれば、この記事で解説するポイントを参考に依頼してみてください。

1.　管理画面のUIデザインは超重要！

UIデザインとは、ユーザーがWebサイトやアプリケーションを「使いやすい」と思えるようなレイアウトやデザインを考えて、機能の実装またはサイト全体をデザインすることです。例えば、普段から使う業務システムがストレスなく使えれば、業務の効率化を図れる可能性が高くなります。

このように、Webサイトやアプリケーションなどの管理画面をユーザーが使いやすいUIデザインにすることで、自社の業務効率の改善など、さまざまなメリットを得られます。

業務システムの管理画面のUIデザインが重要といわれている主な理由は、以下のとおりです。

• 業務効率化につながる
• 操作ミス・作業ミスを防止できる
• 研修・教育にかかる時間を短縮できる

「たかがデザイン」と考えてしまう方もいらっしゃいますが、WebサイトやITツールなどは、誰でも簡単にさまざまな機能を利用できることが重視されます。そのため、業務システムの管理画面のUIデザインに注力することは、単に使いやすいという点だけでなく、ビジネス全体の基盤を底上げするほど効果的です。

業務効率化につながる

UIデザインが優れた業務システムであれば、さまざまな機能を誰でも簡単に扱えるようになります。そのため、一つひとつの作業時間が短くなり、業務全体の効率化につながります。

操作ミス・作業ミスを防止できる

管理画面のUIデザインが複雑な場合、慣れていない人が操作したときに、操作ミスや作業ミスにつながる可能性が高いです。

管理画面のUIデザインを整えると、誰が利用しても簡単に操作できるようになるため、これまで多発していた操作ミスや作業ミスを防止できます。操作ミスや作業ミスによって業務効率が下がっている企業の場合、生産性の向上が見込めるだけでなく、大きな業務改善を期待できるでしょう。

研修・教育にかかる時間を短縮できる

シンプルかつ使いやすいUIデザインにすることで、新たなチームメンバーやスタッフに費やす研修や教育にかかる時間を大幅に短縮できます。

例えば、UIデザインが整っていない業務システムの場合、基本的な使い方や機能を覚えるのに多くの時間が必要です。しかし、直感的に扱えるようなUIデザインであれば、使いながら操作性や作業の仕方を理解できるようになるため、研修・教育に割く時間のコストを従来よりも削減できます。

2.　管理画面のUIデザインで設計する内容

管理画面のUIデザインを設計するときには、誰でも簡単に扱えるように、必要最低限の機能やレイアウトにしておくと良いでしょう。とくに管理画面は日々の業務で頻繁にアクセスするため、無駄な機能や見えにくいレイアウトにしてしまうと業務効率が低下する原因になりかねません。

したがって、管理画面のUIデザインについて設計を依頼するときは、以下の4点を意識しましょう。

搭載する機能

管理画面にさまざまな機能を搭載しているシステムも多いですが、実際に優れたUIデザインのWebサイトやアプリケーションは、必要最低限の機能だけを管理画面に表示させています。なぜなら、いろいろな機能を表示してしまうと逆に複雑化してしまい、業務効率が下がってしまうからです。

例えば、日頃から自社のWebサイトのアクセス解析を行う企業の場合、管理画面にアクセス解析機能が採用されます。このように、普段から頻繁に使う機能をあらかじめ洗い出しておき、管理画面の開発を依頼するときに伝えておくと、シンプルで使いやすいデザインができあがります。

レイアウト

管理画面のレイアウトはシンプルなほうが使いやすいので、厳選した機能をシンプルなレイアウトで表示させましょう。

例えば、WordPressなどのCMSツールの場合、アクセス状況やサイトの表示速度などを示すサイトヘルス項目が表示されています。このように、ユーザーやスタッフの使用頻度が高い機能をあらかじめ想定し、設計することで業務の効率化および誤操作を減らすことが可能です。

色

管理画面の色には、さまざまな組み合わせがありますが、全体的に暗かったり、使用している色数が多かったりすると見にくくなってしまいます。管理画面で使用する色を選ぶときは、自社のイメージカラーを取り入れながら、使用する色を厳選しましょう。

文字のフォント

文字のフォントは、利用者が読みやすいフォントの使用をおすすめします。多くのWebサイトや業務システムで、「メイリオ」や「ヒラギノ角ゴシックファミリー」が使われているため、特別な意図がない限り、特殊なフォントは避けたほうが良いでしょう。

タイトルと本文のフォントを変えてメリハリをつけると、表現の差別化ができます。

3.　管理画面のUIデザインでこれだけは意識したい10のポイント

ここでは管理画面のUIデザインを整えるときに意識したい10のポイントについて、解説します。以下のポイントを意識して依頼すると、UIデザインが優れたシステムを納品してもらえるでしょう。

①課題・目的を明確にした上で設計する

自社が使用している業務システムの課題や今後の目的が明確になっていないと、管理画面に無駄な機能を搭載してしまう可能性があります。前述しているように、可能な限りシンプルで使いやすい設計を心がけましょう。

②一貫性をもたせる

システム全体のデザインに一貫性をもたせることで、ユーザーの操作性が向上します。管理画面も分かりやすくなるので、生産性の向上も期待できるでしょう。

③どんな端末でも見やすくする

一般的な業務システムはパソコンで操作することが多いですが、状況によってはスマートフォンやタブレットなどで操作や作業をすることもあります。管理画面のUIデザインを依頼するときは、どのような端末でも見やすくなるように、リキッドレイアウトになっていることを確認しておきましょう。

④視覚誘導を意識したレイアウトにする

基本的にITシステムやWebサイトは、テキストが横書きになっているため、「Z型」もしくは「F型」に視覚誘導することが多いです。つまり、Z型もしくはF型の導線に使用頻度の高い機能を表示できると、業務効率を改善できます。

⑤シンプルな構造にする

管理画面のUIデザインは、シンプルな構造にすることが大切です。なぜなら、さまざまな機能を表示して選択肢を増やしてしまうと、ユーザーが迷いやすくなり、結果的に業務効率が落ちてしまうからです。可能な限りユーザーの選択肢を減らすことができれば、誰もがスムーズに操作できるような構造を構築できます。

⑥既存の業務システムを踏襲する

UIデザインの優れた管理画面を設計すると、業務の効率化などさまざまな恩恵を見込めますが、これまで使用していたシステムとの違いが大きいと、操作に慣れるまで時間がかかってしまいます。そのため、可能な限り既存の業務システムを踏襲する形で、新たに設計できると良いでしょう。

⑦開発に携わるメンバーの認識を統一させる

管理画面の設計を外注する場合、自社の担当スタッフと外注先の担当者でデザインイメージをはじめ、搭載する機能などの認識を統一することが大切です。自社で開発する場合は、開発に携わるメンバーであらかじめ打ち合わせを行い、認識の擦り合わせをしましょう。

⑧ある程度のカスタマイズ性をもたせる

設計が終了した段階でカスタマイズができないと、ユーザーによっては使いづらく感じてしまう可能性があります。そのため、適度にカスタマイズできるような自由度をもたせた設計にしておくのがおすすめです。

⑨ユーザーが迷わないような工夫を施す

業務システムを使っている中で、階層が深くなっていくと、ユーザーは自分がどこのページにいるのか見失ってしまうことがあります。このような状況を避けるためには、どのページにいてもすぐにメニューを表示できたり、パンくずリストを画面上部に表示しておいたりすると良いでしょう。

⑩必要な情報をすぐに見つけられるような機能を設ける

管理画面には、さまざまな項目が表示されるため、情報量が膨大になりやすいです。そのため、必要な情報をすぐに見つけられるような機能を設けると良いでしょう。

例えば、「絞り込み検索」「ソート」「スクロール機能」「表示件数設定」などの機能があると、使いやすく見やすい管理画面にできます。

4.　まとめ

今回の記事では、日頃から使っている管理画面のUIデザインが重要な理由から、実際に設計するときに意識すべきポイントまでを解説しました。

UIデザインを整えることは、単に見た目を良くするだけではありません。どのユーザーが使っても操作しやすい設計になるので、業務効率の向上やミスによる作業コストの削減が期待できます。また、本文の後半で紹介した10個のポイントを意識してUIデザインを依頼することで、自社が理想とする業務システムを導入できるでしょう。

「リカイゼン」では、管理画面におけるUIデザインの設計を専門とするビジネスパートナーや外注先のビジネスマッチングサービスを提供しています。ぜひ、自社に適した外注先の選定としての利用をご検討ください。