海外進出する際に必要な考え方〜僕がミャンマーで学んだこと

先週、ヤンゴンに行ってきました。
自分なりに今回ヤンゴンで感じた、これからのミャンマーに必要なことをまとめてみたいと思います。

ミャンマーの実情

民主化の進むミャンマー。
実際にヤンゴンに行ってみると、一時期のような流行りは落ち着いたなと感じます。
この国に限らず当たり前ですが、ノリで通用するほど海外は甘くありません。
最近は、東南アジアでのビジネス展開の難しさからか、壁を越えられた企業と越えられなかった企業との２極化が進んでいる感じはします。

ヤンゴンの実情

僕は、日本の東京以上に、ミャンマーのヤンゴンへの１極集中は凄まじいと思います。
イメージは、ヤンゴンは、高度成長期の頃の東京。
でも、橋を１本渡っただけで、急に弥生時代になってしまう感じです。
民主化が進み、急激に海外からいろいろなものが入ってきていますが、それを体感できるのは、ヤンゴンの、しかもダウンタウンという繁華街の中にいるときくらいです。
その格差は想像以上で、例えば、病院を１つ例にとっても、ダウンタウンであれば、それなりな設備の病院もありますが、ヤンゴン国際空港のあたりまで行くだけで、よくテレビでみる、アフリカ諸国の病院のような状態になってしまします。

僕がずっと勘違いしていたこと

僕は1年間、「ミャンマーの人が幸せになるように。」を考え、お仕事をつくることを考えてきました。
そこから自分のスキルを上げ、自分が稼げる人間になってお金を稼ぎ、そして世界に目を向けることができるように、そういうサポートをしたいと思ってきました。
これ自体は、今でもそう思っているのですが、今回肌で体験したのは、彼らは自分の幸せを想像できるほど、知識も経験も、何も与えられていないということです。
僕が今までやってきたのは、江戸時代に、出島の人間ならまだしも、その辺のお百姓さんに「一緒に頑張って、世界へ行こう」と言っているような感じだったのだと思います。
例えばこれは、軍事政権下での教育の影響ももちろんありますが、ミャンマー人は地図が読めない人も多いです。
東南アジアの各国によく出張をしている人でさえ、東南アジアの地図を見て、お隣のタイも、シンガポールも指差しできません。
それが実情です。

「これから」の国で僕たちがやらないといけないこと

彼らには、自分の手でお金を稼ぎ、自分の手で「幸せを掴むチャンス」を手に入れることは重要です。
それと同時に、「幸せを考える権利」を手にすることも重要だと思います。
欧米や日本に行くこと、お金を湯水のように使い贅沢すること。
こういう幸せももちろんあります。
でも、幸せは他にもたくさん、本当にたくさんの種類があると思います。
しかし、彼らは世の中にどんな「幸せ」があるのか知りません。
だから、自分がどうなることが「幸せ」なのか考えられないのです。
だから、仕事やチャンスだけではなく、彼らに「選択肢を与え、一緒に創造し、一緒に実現する」ことの重要性を今回感じました。
そういう観点から見た、古くからある日本の良い習慣もあると思います。
僕はこの１年、そういうものは何も持ち込めていなかったなと思いました。
そういう意味では、０点だったのではないかと思います。

「僕は何をゼロからやり直さないといけないのか？」
それに気づくことができた、良いヤンゴンになったのではないかと思います。

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