アジアを拠点としたグローバル展開の進め方

昨日、パキスタン人と会ってきました。
何か新しいビジネスが出来たら良いなと思っています。

パキスタンってどこ？

パキスタンって、そもそもどこかわからないですよね？
インドの隣のいわゆる中東地域にある国です。
最近では、ノーベル平和賞を受賞した、マララ・ユスフザイさんがパキスタン人なので、彼女のニュースなどでこの国の名を目にした方も多いのではないでしょうか？
また、世界史がお好きな方だったら、モヘンジョダロの遺跡がある国といったほうがわかりやすいでしょうか？
あるいは、少し前になりますが、アルカイダの司令官、ウサマ・ビン・ラディン氏が殺害された場所として、大きく報道されたこともあり、危険な地域のイメージをお持ちの方が多いのかなとも思います。

パキスタンのレザー

実は、パキスタンは、レザーが世界的に有名でシェアもトップクラスなのです。
ワールドカップサッカーのボールを作ったりもしています。
昨日、お会いした方の工場で作っている商材を久しぶりに見たのですが、かなりここ数年で縫製技術も上がっており、クオリティは高いと思います。
イスラム圏ですので、文化のギャップはあると思いますが、これから注目していく価値の充分ある国だと思います。

パキスタンとこれからお付き合いしていくためには

僕は、パキスタンについては、
　　・イスラム教徒に対する知識不足
　　・ISなどの脅威
が日本人が参入していく上での大きなハードルになるのでは無いかと思います。
イスラム教に関しては、2020年の東京オリンピックに向けて、日本人のイスラム教への関心は高まっていっています。
これからよりお互いの関心や理解が深まっていくことを期待しています。
脅威に関しては、いろいろ難しい部分が多いと思います。
ただ、かつて、どこの国に新規参入していくにしてもリスクは付き物であったはずですので、そのように割り切る必要があるのかもしれません。

アジアで新規参入していくということは

パキスタンに限らず、これはミャンマーでも同じ話をされたのですが、日本人は腰が重いと彼らは言います。
決断力がないと言います。
今のアジア諸国は、昭和30年代の高度成長期に近いのではないかと思います。
急激に海外からいろいろなものが入ってきて、近代化が推し進められています。
日本もそうなのですが、そのころと、バブルがはじけた今とでは、時間軸が違うのではないかと思います。
より現実的に、慎重に検討するという表現が良いのか、勢いで決め切れないという表現が正しいのか、そこが彼らにはとてももどかしく感じるようです。

共通して彼らが言うのは、
「お前は本気か？本気なら手を貸す」
というワードです。
やるのかやらないのか、その場で決断を迫られます。

必要なものは覚悟

日本の企業は、スピードというワードが好きで、方針などに盛り込んでいるところが多いです。
弊社でも盛り込んでいます。
しかし、海外、特にアジアでのスピード感はかなり早いです。

人に会って、
「お前何しにこの国に来たんだ？」
「○○が出来るかこの国に見に来た」
「それできるよ。お前本気でやるのか？やるなら手伝うよ」

ほんの数分でこんな会話になります。
ここで「本気でやる！」と即答できなければ、チャンスは逃げてしまいます。
ここで、「日本に持ち帰って検討する」という人には、チャンスは来ません。
こんなスピードなので、なかなか日本人とのギャップがあるようです。
僕も、ミャンマーでビジネスが出来るか見に行ったとき、ヤンゴンに降り立って、2時間後に事務所設立の話が決まりました。
そんなスピード感です。

必要なのは、「覚悟」です。
行くからには、本気でやる覚悟が必要なのです。
なので、いくのは決裁権を持った人間でなればダメなのです。
出来たら、社長さんが自ら先陣を切って行くくらいでないとダメなのです。

ただ、彼らとお仕事をするというのは、こちらにとってもとても刺激になります。
あのスピード感を体感して、身に付けると、日本でのビジネスもうまく回ります。
現地でビジネスを行う「覚悟」のほかにも、自社の明日を押し広げる「覚悟」も必要だと思います。

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