Raspberry Piと接続した外部基板上で動作するMCU内部で動作しているファームウェアのアップデート用ソフトウェアの設計開発を行いました。
基板同士はCANで接続されており、アップデート用の通信と状態確認用の通信は同一線上でシリアル通信によって行われます。
ファームウェアのアップデートに必要なGPIOの操作等はアップデート対象の状態確認後に行われ、リセット処理などが実施されます。

アップデートの制御はAWS IoTによって管理されており、アップデート用のJOBが発行された場合に手順が開始されます。
このJOBは、ファームウェアのダウンロード、アップデートの実施、アップデートの完了等のステータスを持っており、進捗をWeb上で確認可能です。
また、ファームウェアはAmazon S3内にzipファイルの形で配置しておく事で利用出来るので、すべての機能がAWS上で完結しています。
万が一途中で失敗した場合には復旧処理を行い、その場合にも結果が更新されるため、個別にリトライ等の対応が可能となっています。

本案件では通信方式やMCUに関する提案に加え、上記アプリケーションの仕様設計から実装作業、動作検証まで弊社で担当しました。
必要に応じ、お客様のオフィスに行き、現場での動作検証対応も行いました。

使用言語：
Python

関連技術：
AWS IoT、Amazon S3、CAN通信、シリアル通信、DFU