大規模な組み込みシステムを作る際に重要になるのは要求仕様書

大規模な組み込みシステムを作る際に重要になるのは要求仕様書

組み込みシステム

　組込みシステムとは特定の目的のために簡略化されたコンピュータシステムであり、それが家電等の電気機器に組み込まれているものを意味します。 ある特定の目的だけを果たすために特化され、簡略化されているためにパソコンなどの汎用的な性能はありませんが、その特定目的については高い精度で動作することが可能です。

大規模な組み込みシステム

　組込みシステムは現代では、身の回りのあらゆる機器に使用されていますが、それらの組込みシステムが連動して機能するように設計される場合には、多数の制御システムを組み合わせることになるために、システム設計のための人員も多数になり、チームを作っての大規模なものとなり、大規模組込みシステムと呼ばれることになります。組込みシステムが大規模になるに従って、手順が複雑化するために仕様の統一が求められることになります。

プラットフォームを統一する

　まず、総合的なプラットフォームが統一されていなければ整備が難しくなりますので、各利用工程やツールについて統一する必要となります。 更には、大規模なチームを作って製作に当たる場合には、設計及び保守管理の観点からも統一される必要があります。

要求仕様書の重要性

　それゆえに開発の最初の時点から、統一的な要求仕様書を作成し、具体的な動作や効果を確定していくことになります。 要求仕様書を作成した後には、その実現方法についてシステム設計を行なうことになります。 クライアントに対しては外部仕様書を作成することで、機能や動作についての詳細に説明することになります。