お客様の利益向上に直結するデザインとは①

いかにお客様の理念に寄り添った提案ができるか

弊社の主な事業は、ECサイトをメインとした、さまざまなWEBサイトの構築・運営で、アパレル業界に特化しています。カタログやパンフレットといったペーパーメディアのグラフィックデザインも手がけていますが、割合としてはWEBデザインの方がずっと大きいと言えます。また、ブランディングやマーケティングを重視し、お客様の理念に寄り添ったご提案をすることを信条としています。

弊社が、ブランディングやマーケティングを核としたデザインを考えるようになったのは、弊社とお客様との関係性によるところが大きいのかもしれません。現在、9期目を迎えていますが、ECサイトに関しては、創業当時から基本的にはコミッション制（成果報酬制）で、売上の数十％を報酬としていただいています。ですから、お客様の利益が上がらないと、私たちの利益も上がらない。そういう、いわば一蓮托生の関係ですから、どうすればモノが売れるデザインになるのか、より真剣に考えざるを得ません。
弊社のお客様はおそらく他社に比べると多くはないですが、その代わり、長くお付き合いいただいています。創業時にお取引が始まり、今もお付き合いが続いているお客様もいらっしゃいます。これは、コミッション制をベースに、緊密なパートナーシップが築けているからだと思います。そんなお客様へのご提案の中で、利益向上につながった例を一部ご紹介したいと思います。

事例A. 先進性にこだわったブランドサイト

とある時計ブランドより依頼されたサイト制作の事例をご紹介します。この事例はコンペだったのですが、お客様のサイトへのご要望は「動きに新しさがあり、先進性のあるデザインを」ということでした。それ以外は何も制約がなく、提案の自由度が高い分、何が正解なのか判断しづらいという難しさがありました。いろいろな案をお見せしたのですが、最終的に「斜め案」が残ったんです。提案時には、イメージしやすいようにデザインを作り込んでお見せしました。

この案は、まずトップページにアクセスした時に「おっ！」と思わせる斜めのテイストを活かした印象的な動きがあります。全体的な画面構成も斜めの角度が付いていて、スクロールも斜めに動きます。ただ、インパクトのみのアイディアに終わらせたくなかったので、機能性や利便性も追求し、見やすいレイアウトになっていると思います。