自分たちでは見つけられなかった学習塾システムの開発実績が豊富な「パートナー」を見つけることができました。
株式会社NEXT EDUCATION(坪田塾)
株式会社NEXT EDUCATION様より、学習塾システムについて、開発会社探しのご依頼をいただきました。
本件は開発会社とのご契約もすでに完了し、現在プロジェクトが稼働中です。
今回、開発会社を探すことになった経緯や開発会社を探す上で大変だったことを取締役CFOの甲立氏、管理課長の平松氏にお話を伺いました。
発注会社株式会社NEXT EDUCATION(坪田塾)様へ質問
−今回リカイゼンをご利用いただいた背景を教えてください。
甲立氏弊社は中学生・高校生向けの学習塾を運営しておりまして、生徒指導からその後の請求・売上・債権管理までの一連の処理をカバーできるシステムを自社開発したいという考えを持っておりました。
実際開発には着手しておりませんでしたが、当社が昔からお付き合いのあるベンダーさんと構想を練ったりはしておりましたので、いざ開発しようとなった時もあまり深く考えずに流れのままそのベンダーさんにお願いしました。
実際の開発では、生徒指導部分はなんとかリリースすることができたものの、請求・売上の部分で、リリース直前になっても一向にバグが減らず…。
そこまでに相当な予算を投下していたのですが、社内でもこのままの体制では駄目だという判断になり、断腸の思いで開発を断念し、そこから新たな開発会社を探そうということになりました。
新たな開発会社の選定では、前回の失敗の反省を踏まえ、最低限、複数の候補から一社を選ぶというプロセスを踏むこと、売上・請求を含むシステムの開発実績があること、できれば教育関係・学習塾のシステムに関する知見があること、等を念頭において選定を進めました。
そうした中で、正確には覚えていないのですが、「ITベンター 比較」「システム開発 比較」といったワードでネット検索した時に出てきたのがリカイゼンでした。
−リカイゼン以外でもお探しされましたか?
甲立氏とにかくできるだけ幅広に選定するつもりでしたので、リカイゼンだけでなく、当社とお付き合いがあってよいベンダーを知っていそうなところに片っ端から声をかけました。
具体的には、銀行、監査法人、証券会社、会計ソフト会社等です。何となく、5社~10社位に実際にお会いして話を聞いてみるつもりでした。
ただ、やってみると皆さん紹介はして頂けるのですが、1社1社検討する手間がかかる上に、パンフレットや紹介資料を見てもそのベンダーがいいのか悪いのか、当社のニーズとマッチするのかしないのか、全然見当がつかず、これは結構時間を取られるな、という印象でした。
そんな中でリカイゼンの担当者の方とお話ししてみると、選定の仕方はもちろん、契約やその後の進め方等についても的確なアドバイスを頂くことができたので、リカイゼンさんに選定全体をご相談することにしました。
−リカイゼンを実際に利用してみた印象はいかがでしたか。
甲立氏一言で言うと「企業同士のマッチングのプロフェッショナル」という印象でしたね。
選定候補になっている企業の規模や開発実績といった情報を一覧で比較できるようにして頂くようなことから、我々自身も把握していないような潜在的なニーズを深堀りして、そことマッチする企業を自社の登録のデータベースから選出して頂きました。
例えば、今回のプロジェクトだと、途中までどこの誰かも知らない他のベンダーが組み上げたシステムの開発を、しかも我々の希望として準委任契約ではなく、完成に関して責任を負う請負契約で引継いでほしいというところがありました。とすると、これは単純に規模とか開発実績というだけではなく、そういったリスクを負うことを厭わない社風であったり、フットワークやコミュニケーションの軽快さみたいな要素も必要になってくる訳です。
当初我々にはそうした視点はありませんでしたし、仮に視点を持っていたとしてもそうしたソフトな情報は我々では到底入手できないものです。
リカイゼンの場合、普段から企業同士のマッチングを業としていることもあって、社風や開発姿勢など、部外者では入手できないような類の情報も持たれていて、そうしたものも加味して選定を総合的にサポートしてくれるところが非常に有難かったですね。
−オリエンから選定、最終発注先を決めるところまで、大変だったことなどありましたら教えてください。
甲立氏
話を聞いたベンダーが大体10社位で、オリエンまで進んで頂いたのが5社でした。
その5社に対して2回お会いして、一度目はフローチャート等を使ってこちらの業務の流れややりたいことをお伝えして、二度目に先方から概算見積りを出して頂くという流れでした。
大体ミーティング1回につき1時間半~2時間位はかかるのでこれだけでも結構労力を使うのですが、特に大変だったのは、弊社が上場に向けたタイトなスケジュールの中でこの作業をしていたということでしょうね。
今回のシステムは弊社にとって基幹システムという位置づけで、売上から請求・債権管理まで、重要な内部統制の根幹となるシステムですから、株主はもちろん、監査法人や証券会社といった上場にまつわるステークホルダーとすり合わせをしながら進める必要がありました。
そうすると何が起こるかというと、1社目のベンダーと4社目のベンダーで開発予算や方針がガラリと変わってたりすることがあるわけです。
たとえば、5千万と言っていた予算が3千万になったり、極端な話、この部分はSaaSでいいじゃないか、となったりしていました。
当然、同じベンダーでも1回目に会う時と2回目に会う時で言うことが変わっていることもありました。
ある意味カオスというか…契約前でこちらが発注側とは言え、ともすればトラブルになりかねないこうした状況の中、リカイゼンの担当者の方には、発言や伝え方に細心の注意を払って選定作業を仕切って頂けたと思います。
これは本当にプロの仕事で、私が横で見ていて感心する位でした。
おかげで大きなトラブルもなく、2週間~3週間位でスムーズにオリエンから選定までを終えることができたと思います。
平松氏フローチャートを作ったりソースコード渡したりもしたので、だいたいそのくらいかかっていますね。
−フローチャートの話も出ましたが、お打ち合わせに向けて貴社の方で準備されたものはどのようなものがございますか?
甲立氏リカイゼンの担当者の方からは、要件定義書みたいなものがあればベストとアドバイス頂きましたが、生憎弊社の方に準備はなくて。
それであればと、必要最低限フローチャートがあればベンダーも理解できるのではないかということで急いで作成しました。
平松氏フローチャートでは、「今何をしていて何をどのようにしたいか」を念頭に、弊社の塾としての仕事の流れ、このような資料があって、これくらいお金が集まってこの部分をこういう風に消し込んでいますという流れを書き出して形にはしましたね。開発ベンダーさんとの考え方の共有ができたのではないかと思います。
−複数社と何度かの打ち合わせの末、最後に発注先を決めたポイントは何だったのでしょうか。
甲立氏最終的には、学習塾システムの開発実績がある2社に絞ってそのどちらかでということで検討をしました。
どちらの会社もとてもいい会社で、実績や開発体制に関しては正直甲乙つけがたいところはありましたが、最後決め手になったのは「長くお付き合いできそうか」「親身になって一緒に考えてくれそうか」といった「ヒト」の部分だったように思います。
最終的に選ばせて頂いたベンダーは、代表の方が直々に会いに来てくれて、ご自身のシステム開発の知見を活かして積極的に提案をして頂けるというのが大きかったですね。
−リカイゼンを利用してみての率直なご感想、良いところ、悪いところ含めて教えてください。
甲立氏
弊社の場合、規模的にすべての機能を社内でというようなことはできないので、マーケティング、情報セキュリティ、法務、労務、税務など、様々な機能・局面で社外の専門家の方に「パートナー」として信頼関係を基に長くお付き合いしながら助けて頂いています。
今回は今後も続くであろうシステム開発に関して、そうした「パートナー」を見つけるつもりで臨んでいました。
リカイゼンには、弊社のそうした思いを汲んで、プラットフォームに蓄積された情報の中から、しっかりとした学習塾システムの開発実績があり、かつ社風やヒトといったソフトな面で当社とマッチしそうな会社を親身になって探して頂いたと思います。
そもそも、Web検索で「学習塾 システム開発」などと検索したとしても、今回最終検討に残った2社にはまず行き当たりません。その意味でも、プラットフォームを持っているリカイゼンの豊富な企業情報には助けられました。
平松氏確かにたどり着けなかったですよ。検索をいっぱいかけて、それなりに自分たちで動いたのですが、今回発注を決めた会社様は候補に上がっていませんでしたから。
甲立氏また、弊社側に費用が発生しないというのもユーザーからするとありがたいですね。
−最後に、今後リカイゼンのサービスに期待することを教えてください。
平松氏弊社は現在上場を目指して準備を進めておりますので、今後規模もさらに大きくなって、色々な課題やニーズが出てくると思います。
弊社だけでは回せなくなってくると思いますので、そういったところでもアドバイスいただけたらなと思います。
甲立氏、平松氏よろしくお願い致します。
−本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました。
甲立氏、平松氏ありがとうございました。
リカイゼンサポートデスクのコメント
システム開発の外注先探しは、大掛かりであるが故、判断ポイントがいくつもあって、非常に難しいと思います。
特に今回は「学習塾システム」でしたので、同業界のシステム開発の実績がある会社を見つけられ、業界特有の課題やルールの部分もある程度目線が合った状態でお話を進めていただけたのではないかと存じます。
発注者の業界に精通している、実績があるというのも安心感を与える重要なポイントだと再認識しました。
今後もサポートしていきたいと思います。