製版技能士の概要と、国家資格について

製版技能士の概要と、国家資格について

製版技能士

製版技能士とは、書籍、雑誌、新聞、広告などあらゆる印刷物の発行の過程で、製本作業を行う技術者のことを言います。この製本作業はDTP（Desktop Publishing）と呼ばれるもので、パソコンを使って編集やデザイン作業を行っていきます。製版技能士とはこのDTP関連のスペシャリストとして国から認定される国家資格です。

製版技能士の資格

この製版技能士の資格は、DTP作業、電子製版CEPS作業、プロセス製版カラースキャナ作業、プロセス製版校正作業に区分され、それぞれ1級、2級とにレベル分けされています。製版技能士の国家試験を受験するには、定められた年数の実務経験がある必要があるため、印刷会社、出版社などに就職をして、製版のキャリアを積み、仕事をしながら国家試験に挑戦するといった場合が多いようです。製版の仕事をするために、製版技能士の資格は必ずしも必要というわけではありませんが、技能士として認定される事により、仕事の幅が広がったり、資格手当てなどがついて報酬アップにつながったり、昇進する可能性もあるようです。

注意点

ただ、定められた納期内に製版を仕上げなければならない仕事なので、残業が多いのが現状のようです。また、製版技能士の一般的な月収は、25万前後と言われています。