ブランディングで失敗する3つの要素

webでの情報収集が簡易になり、他社の動向やマーケティングがすぐ可視化できるのはとても良いことなのですが、せっかくこれから作るクリエイティブでうまくブランディングできない理由として、３つの落とし穴があると思います。

申し遅れました、わたくしウーマの藤井ともうします。クリエイティブディレクターとして日々様々なクライアント様、代理店様とともにブランディングについて考えています。

「新商品のLPを作りたい」「キャンペーンの告知でコンバージョンをあげたい」「既存サイトを作り変えたい」・・・クライアント様より、日々様々なご相談をいただき、クリエイティブ・ディレクションをさせていただいています。

ひとことに「ブランディング」と言っても、商品なのか、企業情報なのか、はたまたキャンペーンなのか・・・。目標によってチューニングが必要としても、共通して企画担当者がおちいりやすい「ワナ」について３つにしぼって考えてみました。

「教科書どおり」のワナ

コピーや写真、動画の埋め込みやSNSの活用。そのどれもがブランディングに密接にかかわっています。細部のディティールがおろそかになり、掲載する写真ひとつ、ツイッターや自社HPに掲載する言葉一つで、機会損出につながってはいませんか？

「全てはあなたのために・・・」「◎◎をつうじて社会貢献にXXX」。

耳障りはいいのですが、いわゆる「教科書通り」で、せっかくリソースやコストをさいているのに効果がうすくなる。。。。上記はわかりやすいコピーの一例なのですが、グラフィックデザインや動画の作成にも言えることです。

マーケットリサーチをするのはとても重要なのですが、「集まった情報を自社に置き換える」ためではなく「現状のマーケットに◎◎◎を投下したらインパクトが出る」ために行うべきです。自社商品で顧客を便利にする、得をしてもらう、笑顔になっていただく。そのためのマーケティングであり、教科書だということを念頭におきましょう。

自社の強みを引き出せていない

ブランディングを行う際に「◎◎っぽく」という指示を制作会社にしていませんか？もしくは制作会社から「XXXがヒットしたので、それっぽくしましょう」という内容の提案をされていませんか？

はたしてそれらの手法で、御社の強みを充分に表現できるのでしょうか？

御社ならではのサービスや商品があり、的確に表現する＝ブランディング。製品の開発にどんな思いがあったのでしょうか？サービスインのために現場のスタッフはどんな想いでユーザーに提供するのでしょうか？答えを外に求める必要はないのです。なぜなら御社の中にその答えがすでにあるから。潜在的な御社のパワーやこだわりを余計な装飾ノイズを削り、ひと目で顧客につたわるようにする。それがブランディングなのです。

協業会社とのリレーションができていない

社内にクリエイティブがあり、webもコントロールできている会社では、営業やマーケティングの与件が風通しよく共有されていることでしょう（そうでない場合も散見されますが・・・）。しかしながら企画ごとに外部制作会社と今日ご湯せざるを得ない、むしろ陳腐化する社内クリエイティブを刷新したいと考える担当者も多いはず。

（かくゆう私も、弊社を立ち上げる前は某大手一部上場企業でクリエイティブ・ディレクターをしており、無難で社内決済をとりやすいデザインの社内調整に疲弊して、なおかつ効果がでないものを作っていた経験が・・あります^^; ）

外部制作会社にコンペ形式でアイデアを集める場合でも、企画の意図を100%伝え、また制作サイドから自由なアイデアを受けられる、良好な関係性をつくることが大切です。

メソッド化、ロジック化しにくいのがクリエイティブで、「うまくいくと思ったのに」という体験をした方も多いのではないでしょうか？机の上でウンウンうなっていても出ない回答が、ちょっとしたヒラメキで問題解決＝イノベーションになり、ブランディングに直結する。そんな解答を顧客はまっているはずです。

いかがでしょうか？風通しの良い場所にこそ、新しい風が吹いてくる！を信条に常にオープンマインドでいるように心がけると、新たな時代に、新たなマーケットに、新たな提案ができると思いませんか？そしてそれら全てを合わせて「ブランディング」と呼ぶのです。

あなたの企画に100%向き合い、休日に寝ている間も考え続けてくれる制作会社に出会えることをお祈りしています（^^）