「取材撮影した翌日に、新聞広告として掲載」することは可能か
広告や販促のアイディアには、この日、この時でないと意味がないという、リアルタイム性が命というものがあります。
○○の日、○周年記念日などを思い浮かべた人もいらっしゃるでしょう。今のようにネットメディアが発達している時代ならば、そう難しい話ではありません。たとえば、ライブ終了後、その内容をその日のうちに速報で届けてくれる音楽ニュースサイトなどもあるくらいです。
では、「〇〇の日の活動をその日にまとめ、翌日の新聞に広告として掲載する」ことは可能でしょうか。
「当日取材撮影、翌日掲載」の話を弊社が伺った時、新聞記事としては普通の話ですが、新聞広告ならば無謀な話だと思いました。取材内容が想定よりずっと大掛かりだったからです。しかし同時に、意義のあるチャレンジだとも思いました。ただし、失敗は絶対に許されない。そのことに気づいた時、背筋を冷たいものが走りました。
全国100カ所の事業所に、100人のカメラマンを派遣
ネットが企業や家庭に浸透する前は、リアルタイム性の高い広告といえば、新聞広告でした。今でも、ネットにあまりなじみのない層へ向けてメッセージする場合は、新聞広告は頼りになります。
そんな新聞広告のチカラを見込んで立案されたのが、とある保険会社の啓蒙活動「○○デー」についての新聞広告30段の企画でした。この企画を実現させるためには、全国100カ所の事業所のリーダーを取材し撮影して、その日のうちに100人分の写真を全国からデータで送ってもらい、迅速にレイアウトしなければなりません。事業所間の移動距離・時間を考えると、一人で複数の取材撮影をこなすのは難しく、カメラマンは事業所の数だけ、つまり100人集める必要があります。過酷さが予想される本番の前に、周到な準備が必要だと悟りました。
本番までの2週間、弊社の3人のスタッフはホテル住まいになってしまいました。100人のカメラマンと、電話やメールで綿密な打ち合わせをするためです。カメラマンのみなさんとの打ち合わせでは、撮影意図をお伝えした上で、アングルのバリエーションを事前に話し合って決めておく必要がありました。当日、迷ったり悩んだりする時間はありませんから…。毎日、起きては電話、起きては電話で、なかなか大変でした。時々おいしいものを食べに行くことで、ようやく気力を維持できた感じです。
当日は、「カメラマンが一斉に取材先に向かった」「無事到着した」「撮影が始まった」「写真のデータが送られてきた」…そうやってハードルを一つ一つクリアするたびに内心ホッとしていました。レイアウトを担当する2人のデザイナーは、終わるまでは気が気じゃなかったと思いますが。夕方にはどうにか入稿できて、校正は、クライアントのご担当の方に立ち会っていただきつつ、一度だけ簡易校正を出してもらいました。今、思い返しても、緊張感に満ちた現場だったと思いますね。
翌日の朝、無事に掲載されているのを確かめた後、現場では「次は200人でやろうか」などという笑い話が出ていましたが、この事例では、弊社も貴重なノウハウを学びとることができました。弊社の特徴である、クオリティ・スケジュール・コストの徹底した管理技術によって、チャレンジングなプランの実現に貢献できたと思います。
次の記事では、もう一つのチャレンジングな事例をご紹介します。
これは、高級缶詰のプロモーションなのですが、協力していただくシェフを探しに、フランスまで行ったというお話です。ぜひ、ごらんください。
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EDITOR PROFILE
株式会社サブロク
小渡 一史
大学卒業後アマナに入社。 フォトコーディーネートを中心としたクリエイティブプロデューサーとして、 その後エージーへ。 みずほ証券、日本中央競馬会など数多くのナショナルクライアントを担当。 クラフトワールドワイド、ノースショアを経て、2015年にサブロクを設立。
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