溝口社長の経営コラム：すべての答えは、決して内側にはない　～マーケティングについての考え方～

お客様と市場を知っているのは、お客様のみである

お客様や市場について、企業が考えること（内側の考え）は基本的に間違っている
事のほうが多いと私は考えています。
「こうすれば受け入れられるだろう」、や「こうしないとこれは受け入れてもらえない」
という考えです。
上記のような考えのもと生み出されたものやサービスがすべて受け入れられる訳では
なく、むしろ受け入れられない場合のほうが多いのが現状です。

つまり、いかにお客様に満足してもらえるか？という発想のもとに商品やサービスを
開発立案しても、それを経験し評価を下すのはお客様となります。

マーケティング用語にプロダクトアウト、マーケットインという言葉がありますが
【プロダクトアウト】＝【商品発想主義】
【マーケットイン】＝【市場主義】
とよく訳され、
“マーケットインを取り入れれば売れる”
“プロダクトアウトしたもののほうが長生きする”
といったパターンで経営戦略で使われることが多いようです。

ですが、上記2つもテクニックに過ぎず、すべての結果を下すのはお客様となります。

お客様の満足は千差万別です。
一つの視点から生まれた商品やサービスではそもそも100％満足を与えることはできません。

企業として自分たちが作り出し売っているものは、100％の顧客満足を目指すものではなく
【お客様を満足をさせるためのいち手段にすぎない】という自覚を持つことが
極めて重要な考え方です。