サジェスト汚染とは?原因や放置するリスク、削除する方法を解説
- [更新日]2022/01/13
- [公開日]2022/01/13
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目次
サジェスト汚染とは?原因や放置するリスク、削除する方法を解説
Googleなどの検索エンジンでキーワードを入れると自動で表示されるサジェスト機能ですが、「(商品名)+悪評」のように、企業にとって悪い影響を与えることもあります。
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サジェスト機能は、Googleなどの検索エンジンでキーワード検索をしたときに、関連するキーワードが予測表示される機能です。たとえば、自社の商品名で検索したときに「商品名 〇〇」のように表示された場合、商品名の後に関連したキーワードが表示されます。
サジェスト機能で表示されるキーワードは、ランダムで表示されているのではなく、Googleが以下4つの点を考慮して表示しています。
このような風評キーワードがサジェストとして表示され、多くの潜在ユーザーに誤った認識をされてしまっては、会社の売上や信用問題にも大きく関わってくるでしょう。
そこでこの記事では、サジェスト機能の仕組みから風評ワードなどでサジェストが汚染されたときの具体的な対処法について解説します。
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1. そもそも「サジェスト」とは?
このような機能をサジェスト機能と呼び、SEO対策の観点ではミドルキーワードやロングテールキーワードとも呼ばれています。
サジェストが表示される仕組み
さらに上記の観点以外にも、ユーザーの位置情報をもとにした特定の場所または時間によって、もっとも有効なサジェストを表示させる機能もあります。
2. サジェスト汚染とは?
一般的にサジェスト機能は、便利なものです。サジェストの中でも「(商品名)+悪評」のように、自社商品のイメージを下げるようなサジェストを「サジェスト汚染」と呼びます。このサジェスト汚染は、放置してしまうとかなり危険なので、早めに対処することが重要です。
サジェスト汚染はなぜ起こる?
では、なぜサジェスト汚染が起こってしまうのでしょうか?主な原因は2つあり、ひとつは商品の不具合や関係者によるキャンダルなど、原因がわかるケースがあります。
たとえば、商品を購入した多くのユーザーが個人のブログやSNSでネガティブな情報を投稿してしまうことで、悪いサジェストとして登録されてしまうパターンです。具体的なサジェスト汚染の例としては、「商品名+使いにくい」や「商品名+不良品」のようなキーワードがサジェストに表示されていれば、汚染されていると判断するべきでしょう。
もうひとつは、自社にまったく非がなく、原因がわからないケースです。例えば、ネット掲示板への悪質な投稿によってサジェスト汚染されてしまう可能性があり、一部の悪質なネットユーザーによって、意図的に引き起こされるケースもあります。
実際に某有名ネット掲示板のネットユーザーからのサジェスト汚染によって、被害を受けたゲーム作品や法律事務所などもあるため、事実でない噂や情報が流れないように、細心の注意を払う必要があるでしょう。
時間が経つほど対策も難しくなる
サジェスト汚染を放置していると、その間にさまざまなユーザーがサジェスト汚染されたキーワードをクリックし、需要のあるキーワードとみなされてしまいます。
また、上位表示されると、個人ブロガーやアフィリエイターなどがトレンドを狙って、さらに記事を書くためコンテンツ数もどんどん増えてしまい、効果のある対策ができなくなるのです。
したがって、万が一サジェスト汚染された場合は、見つけた段階でなるべく早く対処することが大切になります。
3. サジェスト汚染を放置するとさまざまな悪影響がでる
サジェスト汚染の被害に遭うことで起こる自社への悪影響は、主に以下の4つです。
ブランドイメージの低下
とくに「商品名+使いづらい」や「商品名+不具合」などのネガティブワードが上位表示されると、自社の商品名も入っていることから、誤ったイメージを潜在ユーザーにも植え付けてしまうことになります。したがって、ブランドイメージが低下することで、信用性や収益性も同時に低くなってしまうでしょう。
売上の低下
ブランドイメージの低下とともに影響を受けるのが、自社商品による売上です。たとえば、ある商品名を検索したときに汚染されたサジェストが表示されていると、「この商品を買ったら損するのかな?」のような先入観に陥ってしまいます。その結果、従来よりも商品の購入率も大幅に低下してしまい、売上の低下につながってしまうでしょう。
従業員のモチベーション低下
サジェスト汚染は、自社の商品やサービスだけでなく、自社で働く従業員にも影響を与えます。自社が取り扱っている商品やサービスの評判がサジェスト汚染によって、SNSやインターネットを通じて悪い評判が流れてしまうと、それらの商品やサービスを販売している従業員のモチベーションと生産性を、著しく低下させる恐れがあります。
つまり、サジェスト汚染は、自社の商品だけでなく、会社全体に悪影響を与えてしまうのです。
求人への応募数の低下
サジェスト汚染によって自社のブランドイメージが低下すると、ユーザーだけでなく、求人への応募数にも悪い影響を与える可能性があります。
とくに就活をするときは、仕事内容や給与だけでなく、就職先の評判なども考慮して決める人が多いです。さらに現在は、ほとんどインターネットから情報収集することが一般的になっているため、求人検索をしたときに自社のサジェストが汚染されていると、高確率で応募を敬遠されてしまうでしょう。
したがって、Webサイトやホームページなどを中心に求人を出している企業にとっては、死活問題になり得るのです。
4. サジェスト汚染の被害にあったときの対処法
実際にサジェスト汚染の被害にあったときは、以下の対処法を実践してみてください。ただし、先ほども述べましたが、時間が経ち過ぎてしまった場合は対処が難しいため、誹謗中傷案件を専門に扱う専門会社または弁護士に依頼することをおすすめします。
原因となったコンテンツを削除する
サジェスト汚染となっているキーワードが上位表示されているということは、原因となるコンテンツ(記事)が存在する可能性が高いです。
したがって、ネガティブワードを使用したコンテンツの制作者に問い合わせて、削除してももらうように依頼しましょう。このときに、どのような表現によって自社が不利益を被っている、もしくは被る可能性があることを、明確に伝える必要があります。
検索画面から通報する
検索画面におけるサジェストから汚染されたキーワードを通報する場合は、サジェストが表示される枠の右下に「不適切な検索候補を報告」というリンクをクリックするだけです。
サジェストの削除申請をする
先ほど解説したコンテンツの削除方法は、コンテンツの制作者に依頼する形でしたが、ここでは、検索エンジン側に申請して削除してもらう方法になります。
ただし、GoogleやYahoo!、Bingなど検索エンジンによって削除申請方法が異なるため、自社が上位表示されている検索エンジンによって、使いわけてください。
Googleでの削除申請方法
Googleでのコンテンツ削除申請については、Google自らが設置している「法律に基づく削除に関する問題を報告する」という削除依頼用のフォームがあるので、必要事項を入力して送信しましょう。
ただし、不正な通報を防ぐために検索画面のスクリーンショットやデジタル署名なども必要なので、注意してください。とくに削除対象となるコンテンツは、以下のとおりです。
- 危険なコンテンツ
- ハラスメントコンテンツ
- ヘルスコンテンツ
- 露骨な性表現を含むコンテンツ
- 暴力や流血
- 下品な言葉や冒とく的表現
Yahoo!での削除申請方法
Yahoo!では、Yahoo!JAPANヘルプセンターのお問い合わせフォームから削除申請ができます。基本的には表示される案内に沿って進めていき、「関連検索ワードの情報削除」を選択し削除したいキーワードとその理由を入力するだけです。
あとは、Yahoo!JAPAN側がキーワードを削除する理由に妥当性があると判断すれば削除されます。ただし、Yahoo!JAPANにログインする必要がある点だけ注意してください。
Bingでの削除申請方法
Bingでの削除方法は、「Bingに対する問題を報告」から削除申請ができます。具体的な手順は、以下のとおりです。
- 「もう1つ問題があります」を選択
- 「Bing検索候補に関する問題を報告します」を選択
- 必要事項を入力し、削除したい検索候補と削除理由を詳しく入力して送信
専門会社に依頼する
上記の削除申請をしても適切な対応がされない場合は、ネット上での風評被害などを専門に扱う会社に依頼するといいでしょう。
とくに検索エンジンの運営会社に問い合わせても、すぐに対応してもらえないこともありますし、サジェストという専門的な分野から自社で解決するのではなく、専門会社に依頼するほうが早く解決できる場合もあります。
弁護士に依頼する
専門会社以外にも、弁護士に依頼するという方法もおすすめです。最近では、SNSの普及により、ネット上での炎上や風評対策をサポートしてもらえる弁護士も増えてきています。
したがって、検索エンジンの運営会社へ削除依頼してもなかなか通らない場合は、風評案件を専門に取り扱う会社または弁護士に依頼することも検討しておきましょう。
5. まとめ
今回は、自社の売上や経営状況までも左右するサジェスト汚染について解説しました。一般的に検索エンジンでのサジェスト機能は、ネットから集客もしくは収益化、人材獲得を狙っている企業にとって、重要な機能です。
しかし、このサジェスト機能が一度悪い方向へ働いてしまうと、企業のブランドイメージだけでなく、売上、従業員のモチベーション、他社からの信頼性など、あまりにも多くのものを失ってしまう可能性があります。
したがって、日頃から自社商品やサービスにおける検索順位だけでなく、サジェスト内容までこまめにチェックしておく必要があるでしょう。また、少しでもサジェスト汚染の気配があったときは、早めに削除申請をするか、専門会社または弁護士へ相談するようにしてください。
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