サーバー構築にかかる費用の相場は？本体価格や維持費、安く押させる方法を解説

自社のホームページやWebサイト、メディア、コンテンツをユーザーに届けるためには、必ずサーバーを介してデータをやり取りする必要があります。そのため、サーバーの構築は、これからWeb上でサービスを展開したり、ホームページを制作したりするには必須です。

しかし、サーバー構築に必要な費用や費用を安く抑える方法は、あまり知らない方も多いでしょう。そこでこの記事では、サーバー構築に必要な費用の相場からできるだけ費用を安く抑えながらサーバー構築する方法を解説します。これからホームページ制作やWebサービスの開発などを検討しているのであれば、ぜひ参考にしてください。

1.　サーバー構築にかかる費用の相場は？

サーバーの構築にかかる費用は、制作するWebサイトやアプリケーションの規模によって異なります。そのため、安いプランであれば12,000円ほどで依頼できる制作会社もあり、高いプランで高機能かつサポートが充実している制作会社の場合は、2,500,000円という金額設定がされているケースもあるのです。

ただし、サーバー構築におけるサービスのほとんどは、30万円〜60万円ほどのプランが多く、平均すると34万円ほどが、サーバー構築に必要となる費用の目安となります。（BtoBマッチングサービス「リカイゼン」過去見積取得事例参考）

サーバーの種類によって費用は異なる

構築できるサーバーには、さまざまな種類があります。たとえば、社内のネットワークだけでデータをやり取りしたい場合は、安全性の高い「社内用サーバー」を使うことが多いです。

一方、自社ホームページやWebサイトの運営には、外部のユーザーがアクセスできるようにするため、レンタルサーバーや自社サーバーなどを使います。

このように、使用用途によってサーバーの種類が異なるため、安全性を保ちながらも自由度の高い自社サーバーなどを採用する場合はそれなりにコストがかかり、共用サーバーは自由度がない代わりに、費用を抑えることが可能です。

2.　サーバー構築にかかる費用の内訳

サーバーを実際に導入するには、構築費用以外にも、さまざまな費用が必要になります。また、サーバー構築にかかる主な費用は、主に6つあります。それぞれを詳しく解説します。

サーバーの本体価格

今ではVPSやクラウドサーバーなど、クラウド上で使用するサーバーが主流になっているため、サーバーの本体価格が見積もりに入っていることは、少ないです。

しかし、大規模なサイトやアプリケーション開発を行うときなどは、サーバー1台を社内に占有する必要があるので、サーバー本体の費用が必要となります。

具体的な価格の例としては、10人以下の中小規模であれば11万円ほどから購入でき、数百人規模での運営を検討している場合は、安くても40万円以上は必要になるでしょう。

周辺機器の価格

サーバーを社内に設置する場合は、サーバーの周辺機器として接続用のアダプターやバッテリー、UPSなどが必要です。そのため、サーバー本体や構築費用とは別に、コストがかかります。

ただし、先ほども述べたように、クラウドサーバーなどの場合は、本体価格と同じく周辺機器の購入も必要ありません。

サーバー構築費用

サーバーの構築費用は、運用するWebサイトやアプリケーションによって異なります。たとえば、M＆A事業マッチングサイトに必要となるサーバー構築では、50万円ほどの費用が必要となる事例もあります。

また、WebサーバーやDBサーバー、メールサーバーなどの設定に、最低でも10万円ほど必要になることが多いでしょう。

ネットワーク設計・構築費用

オフィスの規模やサーバーに接続するPCなどの端末の台数によって、ネットワーク設計・構築する費用が決まります。たとえば、ネットワークに接続するためのアクセスポイントや有線接続であれば、LANケーブルを接続する「スイッチ」という機器を設置しなければなりません。

また、ネットワーク設計や構築費用について開発会社によって費用は異なりますが、アクセスポイントは2万円〜4万円ほど、スイッチについては導入が簡単なものであれば2万円〜4万円ほどの費用が必要です。もちろん規模が大きい場合や、高性能を必要とする場合は、10万円以上することもあります。

運用・保守運用

サーバーを契約すると、その後の運用やセキュリティ面に関しての保守については、月額固定費として支払うことが多いです。運用するサイト規模によって異なりますが、一般的なホームページやWebサイトの場合は、数万円ほどかかるのが一般的でしょう。

その他の費用

上記の以外に必要となる費用としては、以下の3つがあります。

・ネットワークの構成図

ネットワークを接続する場合、接続形態がいくつかあり、どのような構成で接続したのかがわかるように簡易的な図で表したもので、設計図のようなものです。

・初期設定および稼働テスト

サーバーの構築を開発会社に依頼した場合、正しくネットワークが接続されているのかという稼働テストを行う場合があります。このような設定やテストという工数に対して費用を設定している開発会社は、サーバー構築とは別に費用がかかるでしょう。

・ケーブルなどの必要周辺機器

有線によるネットワーク設計の場合、必ずLANケーブルなどの接続機器が必要になるため、その周辺機器分、費用がかかります。

3.　サーバー構築にかかる費用を安く抑える方法は？

ここまでである程度サーバー構築にかかる費用やその後の保守・運用における費用がイメージできたと思います。しかし、サーバーの構築も重要ですが、コスト削減もかなり重要です。そこでここでは、サーバー構築にかかる費用をできるだけ安く抑えるためのポイントを3つ紹介します。

機器選びも開発会社に依頼する

サーバー構築を行う開発会社は、サーバーの使用用途やスペックなどを考慮して、最適な機器を選んでくれます。したがって、サーバー関連の機器についてはすべて開発会社に一任することで、結果的に費用を安く抑えることが可能です。

複数の開発会社を比較する

サーバー構築においては、開発会社によって、費用にかなり幅があります。そのため、複数の開発会社を比較し、その会社の制作実績などから、自社のイメージする規模感に適しているかどうかを判断することが重要です。

ただし、一社ごとにリサーチしていては、時間効率も悪くなってしまいます。「リカイゼン」なら、サーバー開発会社をはじめ、Web制作会社の実績や会社概要などをまとめて調べられて、一度にまとめて見積もりも出すことができます。

また、サーバーは構築後の保守・運用も重要なので、依頼する開発会社の判断基準のひとつとして、アフターサービスにも定評がある会社を選ぶようにしましょう。

レンタルサーバーを使う

これまでに解説してきたサーバーは、自社サーバーを構築することを軸にしていたため、それなりに高額になっていましたが、レンタルサーバーを利用することがでも、大幅なコストカットが可能です。以下は、代表的なレンタルサーバーの価格相場表になります。

しかし、このレンタルサーバーは運用コストこそ低いですが、共有サーバーであるため同じサーバーを共有している他社サイトにアクセスが集中したときなどは、こちら側にも影響がきてしまうという大きなデメリットもあります。さらに、OSやミドルウェア、アプリケーションのバージョンアップ、各種カスタマイズなどは基本的にできません。

したがって、大規模かつカスタマイズの自由度が高く、安全性の高いネットワークを構築したいのであれば、VPSやクラウドサーバーを利用するといいしょう。

4.　まとめ

今回は、サーバー構築に必要となる費用の相場やサーバー構築を安く抑える方法について解説しました。サーバーの構築はレンタルサーバーやVPSのような専用サーバーと呼ばれるものまで、さまざまな種類があり、費用やスペック、カスタマイズの自由度も異なります。

したがって、サーバー構築を開発会社に依頼するときは自社が運営しようとしているホームページまたはWebサイト、アプリケーションが、どのくらいの規模感なのかを把握しておく必要があるでしょう。

また、サーバー構築を依頼するときは、自社に合ったスペックのサーバーも重要ですが、アフターサービスとして保守・運用を安心して任せられるという点も、必ず判断基準に入れるようにしましょう。