私たちは映画や演劇のみならず、スポーツ関連でのご支援もしています。今回ご紹介するのは「北海道コンサドーレ札幌」のシーズンポスター制作です。
■事例2:躍動感あるポスターで、動員数の増加を記録
北海道をホームとする「北海道コンサドーレ札幌(以下、コンサドーレ札幌)」は、1935年創設の老舗プロサッカークラブ。弊社はこのクラブのシーズンポスターを7年連続で制作いたしました。弊社の代表三堀の出身は北海道。地縁があり、コンペにでないかとお声をお掛けいただいたのがきっかけです。そこで提案をし、クラブから選んでいただきました。
これまでになかったポスターをつくることで、サポーターやファン以外の方々の注目を集める
みなさんはJリーグ各チームのポスターをご覧になったことがあるでしょうか。ポスターは主に、試合日程をサポーターやファンの方々に知らせるのが目的。どちらかと言えば日程表としての役割に重きを置かれています。そのためデザイン性の優先度は相対的に低くなり、凝ってつくるケースはあまりなかったように思われます。しかし、私たちはそういった習慣を変えたいと思っていました。もちろん試合日程を知らせることは大切なのですが、街中で張り出されたときにあまりサッカーに興味がなかったり、普段は違うスポーツを見ていたりする人も振り向くようなポスターをつくりたいと考えたのです。
そこで画策したのが、プレー中の躍動感や選手たちの真剣な表情をとらえたポスターづくり。試合のスケール感やドラマ性を感じられ、かっこよく、見た目のインパクトが強いポスターをつくろうと思いました。コンサドーレ札幌のポスターが札幌駅構内や道内のカフェなどに貼られたときに興味のなかった方々の目に留まり「コンサドーレ札幌ってかっこいいね」とか「試合見てみたいな」とか、そんなふうに思っていただけるようなビジュアルを目指しました。
躍動感やストーリー性を一枚のビジュアルに落とし込むことで、異色のポスターを制作
ポスター制作は何百枚もの試合中の写真から素材を選び抜く作業からスタートしました。各選手の躍動感やプレー中の息遣いを感じられる写真を選び、それらをうまく合成していきます。そこに込めたのは、90分の試合における闘志や興奮といったストーリー性。すでにある素材からイメージを膨らませたり、静止画でも動きを感じられたりするビジュアルに仕立て上げていくのは、エンタメを中心に仕事を行ってきた私たちの得意技かもしれません。
また北海道のチームということも意識して、選手だけじゃなくヒグマやキタキツネなどの動物写真と組み合わせ制作したこともありました。試合日程ももちろん掲載しましたが、あえて小さく載せて写真を中心とした構成にまとめましたね。結果的に、Jリーグのポスターのなかでも異色なものができあがったのではないかと思います。
集客にも貢献。他業界での知見が活かされた案件に
本ポスターの話題性は十分にあったのではないかと思います。道内の各所に張り出されましたが、結果的に観客動員数も増え、集客面にも貢献できました。本案件を手がけて感じたことは、映画のメインビジュアル制作で培ったノウハウをほかの業界でも活かせるということ。予算が少ないなかでもアイディアを出し、培った経験を活かして形をつくっていくという面では大きく変わらないのかもしれません。
ちなみにこれは余談ですが、スポーツ業界特有の事情も今回知ることができました。毎年2月頃には完成物を納品しているのですが、プロスポーツのため12月頃まで移籍の問題などがあり、ギリギリまで来期のチームメンバーが決まらないなんてことも。写真を活用するのでメンバーが決定しなければポスターづくりは進められないのですが、このような側面もほかの業界では味わえない面白さかもしれません。そんななかでチームの方々が満足するような制作物が納品でき、集客面でも貢献ができることをとても嬉しく思いますね。
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EDITOR PROFILE
有限会社サイレン
三堀 大介