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文章を書くのが苦手な人へ ー小学生でも書ける感動文章5ポイント
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2017/08/10
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- 有限会社ゲイル
「僕、はじめて読書感想文が書けたよ」
小学校4年生の男の子は、お母さんいわく「いままで3行しか書けたことがなかった」大の読書感想文嫌い。
原稿用紙を前にして、頭をかかえ、最初の一文字が5分たっても、10分たっても書き出せない。他の子が20分ぐらいで提出し始めると、もう頭の中はパニック。作文嫌い、国語嫌い、嫌だ、もう書きたくない。そんな気持ちになってしまうことは、容易に想像できます。そうなると大人になっても「私は文章を書くのが苦手です」というレッテルを自分で自分に貼ってしまいます。ああ、夏の宿題「読書感想文」って罪つくりだな。そんな思いで、「読書感想文」を書く前に、まずは「本を感じてもらおう」という文章教室をひらきました。参加した小学生20人は、みんな最後に「楽しかった!」と叫び、実際の文章も本当に笑いあり、感動ありの素晴らしい作品群で、子どもたちのポテンシャルの高さに驚かされました。
私自身、小学生の頃、読書感想文を書くのが大の苦手でした。それどころか作文の時間が苦痛でしかありませんでした。頑張って「日記」をつけていたときもありますが、どうにも楽しくありません。ところが、高校生1年生のとき。先生が出したある「お題」が転換点になりました。お題そのものは忘れましたが、そのときの思考の流れはよく覚えています。原稿用紙にしてわずか200文字ぐらいでしたが、私は書くことがそのとき初めて、面白い!と感じました。そして、「いつか記者になりたい」と思い始めるようになり、実際、雑誌記者になって、その後、クリエイティブ業界に入っていきました。
なぜ子どもたちは読書感想文を書いて歓声をあげたのか、なぜ私が「文章を書くことが面白い」と感じたのか。それは、「自分を見つけた」「自分が変わった」「少し成長した」と感じたからだと思います。
ネットを検索すれば「読書感想文の宿題代行します」というサイトが出てきます。500円とか1,000円も払えば子どもたちに代わって書いてくれる。甘い誘惑です。でも、なんのために「読書感想文を書く」のでしょうか。その目的を自分なりに、子どもの場合は保護者も一緒に考えてみてください。子どもたちの時間も、親のお金も無駄にせず、素晴らしい気づきを得る道はあると思っています。
では、文章を書くのが苦手な方に向けて、「本を感じる文章教室」=ホンカン、のレクチャーをもとに、感動文章を書く5つのポイントをお伝えしたいと思います。
1 うたがう
読書感想文の場合、本を選ぶ時点でまず「興味を持つ」から入ります。そして何に興味を持ったかが、感想文の入り口になり、「ここがよかった」「この言葉に感動した」「主人公の誰それの行動に見習いたい」と続きます。ただし、感想文のハイライトは、「よかった〜」という部分ではなく、「どうして?」「なぜ?」の部分にあらわれます。「なぜ宮沢賢治は『デクノボーと呼ばれたい』などと言うのか」「良いことをしたいケンジは素晴らしいけど、わざわざ『デクノボー』と呼ばれたいなんておかしい」。「そもそも『デクノボー』とは何か」「身の回りにそんな人はいるだろうか。もしかしたら、その人は素晴らしい人なのではないだろうか」。ここで自分のココロに問いかけて、自分の思考を「編集」してみます。いろんな経験や記憶をまさぐり、合わせたり、重ねたり、比較したりして問い続けます。「うたがう」は、書くことの原動力になります。「なぜ?」、そこからあなたの思考の物語を書き始めてください。
2 書き留める
普段から、いろんなことを「書き留める」クセを身につけておきましょう。本を読んで気づいたことがあったら余白にメモする。誰かが話していたことでハッとしたこと、何かを見ていて気づいたこと、自分の心の動きを観察する力を養っておきます。「どうして?」「なぜ?」の体験や経験を深く掘ってみて、価値にしていくのです。記憶力のいい人は、「人に話す」ことで脳の中に書き留めます。これもOK。でも、記憶力に自身のない私のような人たちは、ぜひとも「書き留める」方をおすすめします。ココロに問いかけて浮かんだことを「言葉化」していくことで語彙を増やし、自分がどう感じて、どう考える人なのかということを知ることができます。そしてこのメモは「何か書かねば」というときのお題になります。あなただけのメモは、そのときどこにいて、何があって、どういう思考の旅をしたのかを思い出させてくれます。
3 あらすじを書く
上記1や2は、文章のテーマ(主題)とコンテクスト(文脈)づくりに欠かせません。しかし、「いやいや、まずは1も2も見つけられ無いよ」という方も多いでしょう。そんな方にオススメなのが、あらすじを書くことです。使う方法は「5W1H」。例えばプレゼン用の文章なら、「誰が(お客様が)、いつ、どこで、ナニを、どんなふうにしてほしいと思って、こうしました」。これで十分、あらすじがわかります。ただしプレゼンはまだしないでください。次にしなければならないのは、このあらすじに、疑いを持ってみることです。「誰が」ってもっと具体的には?そもそもどうしてその人なの? とか。あらすじにどんどん問いを立て、思ったことを書き留めて行くと、プレゼン内容に深みが出てきます。全部、実は自分のココロの中にあったことばかり。もし、答えが見つからなければプレゼンが浅い!と突き返されるものになるので、再度プレゼンしたいことそのものを見直しましょう。
4 みらいを描く
今回は「感動文章」なので、あえてこの項目を付け加えます。文章の最後を、「こうしたい」「こうなりたい」という方向性にしてみるのです。ときに宣言、ときに誰かへのメッセージ。でも、そこに出てくるのは書き手と刺激をくれた疑問や何かのテーマとの間に生まれた「良心」であり「志」です。この「良心」であり「志」であるものは、あなたにしか書けないにもかかわらず、多くの人と分かち合えるものになっているはずです。あなたのファンを増やすのが「感動文章」。疑問を持ち、深く考えて気づいた書き留めから生まれた、みらいへのメッセージ。社長挨拶文や、スピーチ文などにおすすめです。
5 音読する
最後に、小さい声でも大きな声でもいいですが、音読するように読んでみてください。文章を客観視してみるのです。確認するのは、まず文章のリズム。「です」「です」と繰り返す文章になっているなら、体現止めを入れたり、語尾を変えて気持ちのいいリズムに。主語がうまく述語につながっているでしょうか。「何が言いたいのかなあ」という文章には、主語と述語がつながっていないものが多く見受けられます。一文が長すぎたりして息が切れるようなら、読み手も辛いです。読んでいて「感じが悪いなあ」と思ったら、押し付けがましさや上から目線がないか、読み手の立場に立って、いらない言葉を削ったり、「てにをは」を変えてみてください。よくある言い回しや、変に難しい言葉が出てきて「自分らしくないな」と感じませんか。あとは、誤字・脱字・重複する言葉などをなくして、すんなり読めるようになったら完成です!
私自身、上司に原稿を真っ赤にされたり、捨てられたりして、文章と格闘してきました。いまでも、SNSのコメント一つ書くのに慎重で、実はもっといろんなことを思い、感じて文章を書いているのだと思います。文章には、生き方が現れると思います。自分は何に興味を持って響いて、なぜそう思ったのか、そしてどうしたいのか、どうありたいのか。考え続けていければと思います。
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EDITOR PROFILE
有限会社ゲイル
村松 葉子
当社の構成スタッフは、デザイナーとエディターです。意匠と言葉、デザイン的思考と身体的思考、そんな二つの創造力を合わせたり重ねたりして思考し、それぞれの技を駆使して企画と制作を行っています。スペシャリストとしてのたゆまぬ努力、多彩な業界・ジャンルに携わらせていただいて得てきた幅広い視野と、それに基づくプロデュース力が、当社の特徴でもあります。
ただこうした技術は、達したい目的があって磨かれてきたものでもあります。社会には埋もれた思いや埋もれた人がたくさんいます。自分から声を出さないけれど、人々が生み出すものには思いがこもっています。だから、編集者がちょっと背中を押して一緒に発見し一緒に認めて、デザインで表現し、見る人の心が動かされるような、勇気や優しさや愛情や希望を持てるような思いをつなぎたいと思ったのです。
雑誌や企業広報誌の経験豊富な編集者たちと、プレゼンや多彩なジャンル・アイテムで鍛えられたグラフィック・エディトリアルの高い技術を持つデザイナーたちで、人々の優しさを世の中を動かす強さに変えたいと思っています。
現在までに、特色ある周年誌、PR誌、自治体等の広報マテリアルなど企画・制作物で賞をいただき、好評を得てきました。
また、創業以来、ブランディング、事業全般のクリエイティブ・ディレクション、経営におけるビジョン策定から見える化まで、多彩なご依頼をいただいています。社内外のコミュニケーションを変革する企画視点は、自治体の議会資料、経営会議資料として引用いただくこともあります。
印刷物の編集デザインにとどまらず、博物館などの展示編集、映像編集、WEBサイトの設計・デザインやサイン・ロゴ、ポスター、パッケージまで。「思いを媒介できた」「来場者から喜びの声をもらった」「泣いた」といただく反響が私たちの喜びです。これからも、デザインと編集、そして思いを聴くインタビューのチカラを掛け合わせて、事業や経営の価値をクリエイティブで高めていきたいと考えています。
経営理念は「志を媒介し 共に幸せを拓く クリエイティブへ」。
その理念を、以下の3つの「共に」で実現します。
・大切なパートナーと共に
・優しさと強さと共に
・楽しさと感動を共に
人々の思いや営みの間にイノベーションにつながる方向性を見つけてプロデュース。「しっくりくるのに新しい」「行動したくなる」「やさしくなれる」。弊社がご提供するデザインや言葉に触れた人たちが、そんな一条の光を受けて輝けるような媒介になることが私たちの願いです。笑顔と感動の元になるクリエイティブを、これからもクリエイターたちと共に提供いたします。
ただこうした技術は、達したい目的があって磨かれてきたものでもあります。社会には埋もれた思いや埋もれた人がたくさんいます。自分から声を出さないけれど、人々が生み出すものには思いがこもっています。だから、編集者がちょっと背中を押して一緒に発見し一緒に認めて、デザインで表現し、見る人の心が動かされるような、勇気や優しさや愛情や希望を持てるような思いをつなぎたいと思ったのです。
雑誌や企業広報誌の経験豊富な編集者たちと、プレゼンや多彩なジャンル・アイテムで鍛えられたグラフィック・エディトリアルの高い技術を持つデザイナーたちで、人々の優しさを世の中を動かす強さに変えたいと思っています。
現在までに、特色ある周年誌、PR誌、自治体等の広報マテリアルなど企画・制作物で賞をいただき、好評を得てきました。
また、創業以来、ブランディング、事業全般のクリエイティブ・ディレクション、経営におけるビジョン策定から見える化まで、多彩なご依頼をいただいています。社内外のコミュニケーションを変革する企画視点は、自治体の議会資料、経営会議資料として引用いただくこともあります。
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