信号がない交差点

こんにちは、コア・アド・インフィニティ編集部のハラです。

信号がない交差点“ランドアバウト”について、ちょっとだけ書かせていただきます。

ランドアバウトとは？

簡単に説明しますと、
円形交差点の一種で、通常3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、
この円形の中央には中央島と呼ばれる円形の通行できない区域があり、
車両はこの中央島の周りの環状の道路（環道）を一方向に
（右側通行なら反時計回り、左側通行なら時計回り）通行する交差点です。
（見た目は上の写真をご参考に）

このランドアバウトは海外では至るところにあり、メリットが多いのが特徴です。
日本では「環状交差点」として定義され、2014年から本格的に運用されています。

そのメリットとは、

○進入時に停止してから、カーブのきつい環状道を走るため、速度が遅くなる
○進入時の安全確認は右側のみで済む（もちろん安全のために左側も見ましょう）
○曲がる角度がゆるくなり、クルマからも歩行者からもお互いがよく見える
○対向車がない
○災害時に停電しても交通に支障がない
　⇒事故リスクが減る（交差点では人身事故の約6割、死亡事故の約4～5割が発生）

○右左折のための専用車線がいらなくなるので、その分車線を増やせる
○信号機がないので、意味なくまたされることがない
　⇒渋滞リスクが減る

○クルマの発進と停止が強制されないことから、燃料消費の減少、排気ガス排出、近隣への騒音が減少
○信号にかかる電力が不必要
　⇒エネルギーの無駄が減る

○信号機のコスト削減になる（LED式の信号機の場合、1台の設置価格は14万円）

その他、信号機がないので景観がよくなる等、メリットはとても多いですね。
そんなラウンドアバウトでも都市部等の交通量の多いところでは、
車両が詰まってしまい上手く機能しないというデメリットもあります。

日本での導入事例からも、順調に運用されているようなので、今後さらに増えるといいですね。