IDE(統合開発環境)とは?メリットや選び方、おすすめ5選を解説
- [更新日]2025/05/30
- [公開日]2025/05/30
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目次
IDE(統合開発環境)とは?メリットや選び方、おすすめ5選を解説
IDE(統合開発環境)は、システム・ソフトウェア開発に必要な機能が一通り搭載された専用ツールです。個人での開発はもちろん、社内での内製化などを行う際に活用されます。ただし、IDEは種類が多く、導入時は選定に悩むかもしれません。
そこで今回は、IDEのメリットや選び方、おすすめの製品などをご紹介します。IDEへの理解を深めることで、開発業務の効率化や低コスト化など、費用対効果の向上に期待できるでしょう。
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IDE(統合開発環境)とは?
IDE(統合開発環境)とは、システム・ソフトウェア・アプリ開発に欠かせないツールを一つにまとめたものです。次項では、IDEの基本・特徴やフレームワークとの違いについて解説します。
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ソフトウェア開発ツールの集合
IDE(統合開発環境)に搭載される主なツールは、次のとおりです。
ツール | 特徴 |
---|---|
テキストエディタ | ・ソースコードを記述するツール・編集や保存を行う |
デバッガ | ・プログラムの動作を詳細に確認できるツール・プログラムの不具合を見つけて修正する |
コンパイラ | ・ソースコードをコンピューター向けの言語に翻訳するツール |
リンカ | ・コンパイラされたソースコードをOS上で実行可能な状態にするツール |
バージョン管理ソフト | ・プログラムの変更内容を管理する・過去の変更履歴を遡る(復元)ことも可能 |
IDEによって搭載されるツールは異なるため、開発規模や目的に合わせて適切なIDEを選びましょう。
フレームワークとの違い
IDE(統合開発環境)とフレームワークの違いについて、それぞれの特徴から解説します。
IDE(統合開発環境) | フレームワーク |
---|---|
・開発に必要な各種ツールが搭載されている ・一連の作業をIDEで行える ・生産性の向上を目的としている | ・プログラミングにおける骨組み ・使用頻度の高い処理や機能が組み込まれている ・作業の効率化を目的としている |
IDEは各種ツールの集合体であり、導入後は作業に応じてツールを使い分ける必要がありません。開発環境構築の手間も省けるため、開発プロジェクトにおける、生産性の向上を目的とした専用ソフトウェアです。
一方のフレームワークは、プログラミングに必要な機能・処理があらかじめ提供されたツールを指します。1からソースコードを記述する必要がないため、作業の効率化を目的としています。
似たような印象を持つかもしれませんが、用途が異なるため注意しましょう。
IDEを使う4つのメリット
IDEを使うメリットを4つ解説します。メリットを通して、導入の目的や必要性を理解することで、費用対効果の向上が狙えるでしょう。
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開発効率を高められる
IDEの導入により、開発環境の構築~開発作業の効率化が図れます。
- <開発効率が高まる理由>
-
- 開発用ツールを個別に導入する手間がかからない
- 作業ごとにツールを使い分ける必要がない(同一画面から一連の作業が行える)
- 入力補完やエラー通知など、作業効率を高められる機能も搭載されている
IDEを導入するだけで、開発に必要な各種ツールをまとめて利用できます。個別にツールを導入・利用する必要がなく、一連の作業をサポートしてもらえます。
開発効率の向上や開発期間・コストの短縮にもつながるため、短期間・低コストでの開発を目指す際は、IDEの導入も検討しましょう。
チーム開発がスムーズになる
IDEの導入により、開発情報を共有化することで、チーム開発のスムーズ化に期待できます。IDEには、ソースコードや変更履歴(バージョン)を共有・管理する機能も搭載されています。
トラブルやミスを発見した際は、アクセス・編集権限を持つ人が速やかに対処可能です。チームの連携力や作業効率を重視する際は、IDEを積極的に活用しましょう。
ヒューマンエラーを防止できる
IDEに搭載される以下の機能により、ヒューマンエラーの防止効果にも期待できます。
- <ヒューマンエラーを防ぐ機能>
-
- ソースコードの入力補完:ソースコードの入力を予測、間違いの訂正が可能
- ソースコードの色分け:機能や処理など要素ごとに色分け
- フォーマット機能:ソースコードの体裁を整える
機能の詳細はIDEにより差がありますが、プログラミングの正確性を向上させられます。ヒューマンエラー防止によるミスの軽減は、作業効率アップにもつながるでしょう。
プログラムの品質を向上できる
IDEに搭載される以下の機能により、プログラムの品質向上も狙えます。
- <品質向上につながる機能>
-
- ソースコードの静的な分析:プログラムを実行することなく、ソースコードの問題点を分析
- リアルタイム検出:エラーの発生箇所をリアルタイムで検出
- AIによるソースコードの最適化:過去の履歴をもとにバグを検出し、最適なコードを提案
上記はあくまでも一例ですが、IDEの導入により、バグやエラー、脆弱性などの削減に期待できます。開発品質の向上も狙う際は、IDEの導入を検討しましょう。
IDEの選び方
開発目的や開発対象にマッチしたIDEが導入できるよう、選び方のポイントを解説します。
対応しているプログラミング言語を確認する
開発対象に対応したプログラミング言語を選ばなければ、開発を進められないので注意しましょう。IDEによって、対応するプログラミング言語は異なります。
たとえば、Apple社から提供されるIDE(Xcode)は、Appleプラットフォーム向けのアプリ開発に特化しています。そのため、対応言語はアプリ開発と相性の良い、SwiftやObjective-Cです。
多言語対応されたIDEもありますが、導入時は必ず対応言語を確認しましょう。
開発するソフトウェアの種類に合わせる
開発するソフトウェアの種類に合わせて、IDEを選別しましょう。IDEによって、得意な開発領域は異なります。
たとえば、Microsoft社から提供されるVisual Studioは、スマホやWeb系・組み込み系のアプリ開発が得意なIDEです。ゲーム開発向けのIDEでWebアプリを開発しようとしても、プログラミング言語や機能が対応せず、開発を進められないでしょう。
開発するソフトウェアの種類に応じて、得意領域となるIDEを選んでみてください。
インストール型かクラウド型かを選ぶ
環境構築の手間や作業効率を考慮する場合、インストール型・クラウド型のどちらを選ぶか検討しましょう。
インストール型 | クラウド型 |
---|---|
・ローカル環境にインストールして使う ・オフライン環境でも作業できる ・要件に合わせたカスタマイズも可能 ・環境構築は自前で行う | ・ブラウザ上で使用可能 ・場所を選ばず作業できる ・環境構築はベンダーに任せられる ・自社要件には合わせづらい |
自社内で開発環境を整えたい場合はインストール型、テレワークなど動的な作業環境を求める場合はクラウド型など、要件に応じてIDEを選びましょう。
無料版と有料版の違いを理解する
IDEには無料版・有料版があり、それぞれの違いを理解しなければ、理想の開発環境を構築できません。無料版・有料版の特徴から、違いを見ていきましょう。
無料版 | 有料版 |
---|---|
・特定の開発ジャンルに特化した製品が多い ・機能は制限されやすい ・商用利用できないものもある | ・提供されるすべての機能が使える ・対応言語の幅が広い ・ベンダーの充実したサポートを受けられる |
無料版は、機能制限が設けられるケースが多く、商用利用できない製品もあります。お試し感覚で導入し、自社にマッチするかを確認する用途におすすめです。
一方、有料版は機能制限がなく、必要なプログラミング言語を追加できる製品もあります。本格的に開発を進める際は、有料版を検討しましょう。
初心者におすすめの5つのIDE
初心者におすすめのIDEを5つご紹介します。各製品の概要や特徴を解説するので、IDEの選定時にぜひ参考にしてみてください。
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幅広い言語に対応するVisual Studio
Visual Studioは、Microsoft社から提供される多言語対応のIDEです。
項目 | 内容 |
---|---|
導入費用 | ・個人向け:無料 ・ビジネス向け:45ドル/月~ |
主な対応言語 | ・JavaScript ・PHP ・Python ・C# ・C++ ・Visual Basic など |
主な機能 | ・テキストエディタ ・ビルド/デバッグ ・テストツール ・バージョン管理 |
得意な開発領域 | ・Webアプリ/サービス ・IoTアプリ ・モバイルアプリ ・デスクトップアプリ |
Visual StudioはWeb言語を中心に、多様なプログラミング言語に対応しており、開発領域の幅の広さが特徴です。拡張機能により、開発要件に応じた環境構築も可能です。
カスタマイズ性に優れるEclipse
Eclipseは、IBM社により開発されたオープンソース型のIDEです。
項目 | 内容 |
---|---|
導入費用 | 無料 |
主な対応言語 | ・Java ・C ・C++ ・JavaScript ・PHP ・Perl ・Ruby ・Python など |
主な機能 | ・テキストエディタ ・リファクタリング ・デバッグ ・プロジェクト管理 |
得意な開発領域 | ・デスクトップアプリ ・モバイルアプリ ・IoTアプリ ・Webアプリ |
Eclipseの魅力は、プラグイン機能による拡張性の高さです。プラグインを導入することで、開発領域に応じたプログラミング言語に対応できます。開発に必要な機能も自由にカスタマイズできるため、柔軟性に優れたIDEです。
Java開発に強いIntelliJ IDEA
IntelliJ IDEAは、JetBrainsから提供されるJava開発に強いIDEです。
項目 | 内容 |
---|---|
導入費用 | ・個人:23,660円/年 ・法人:83,860円/年 |
主な対応言語 | ・Java ・Kotlin ・Scala ・Groovy ・Python ・PHP ・Ruby など |
主な機能 | ・テキストエディタ ・デバッグ ・プロファイラー ・テスト/デプロイ ・GitHubのサポート ・リモート/共同開発のサポート |
得意な開発領域 | ・モバイルアプリ ・Webアプリ ・業務用システム ・Webサービス |
IntelliJ IDEAに無料ライセンスはありませんが、充実した機能と拡張性を備えています。たとえば、プラグインの追加により、Java・Kotlin以外のプログラミング言語にも対応します。さらに、オフライン環境への対応やAIによるコード補完など、作業環境の向上にも期待できるでしょう。
Apple製品向け開発に特化Xcode
Xcodeは、Apple社から提供されるApple製品開発に特化したIDEです。
項目 | 内容 |
---|---|
導入費用 | 無料※アプリ公開には99ドル/年が必要 |
主な対応言語 | ・Swift ・Objective-C など |
主な機能 | ・コードエディタ ・デバッグ ・Appleデバイス用シミュレータ ・テスト/配信用ツール |
得意な開発領域 | ・Appleプラットフォーム向けアプリ |
Xcodeは、初心者~上級者まで扱いやすいシンプルなUIが搭載され、直観的に操作しやすいIDEです。予測コード補完やインタラクティブプレビュー(リアルタイムなコードプレビュー)など、便利な機能も搭載されており、効率的なアプリ開発を実現できるでしょう。
Androidアプリ開発に特化したAndroid Studio
Android Studioは、Google社から提供されるAndroidアプリ開発に特化したIDEです。
項目 | 内容 |
---|---|
導入費用 | 無料※アプリ公開には25ドル/回 |
主な対応言語 | ・Kotlin ・Java |
主な機能 | ・コードエディタ ・デバッグ ・ビルド ・テスト ・アプリ用デザインツール |
得意な開発領域 | ・Androidアプリ |
Android Studioは、Googleによる公式サポートを受けられるため、開発環境の構築~開発に至るまでのスターターガイドが提供されています。Androidアプリ開発に必要な機能も一通り搭載されており、初心者でも利用しやすいIDEです。
IDEを使用した開発は、専門家への相談がおすすめ!
IDEによる開発環境構築、アプリやシステムの内製化を始める際は、専門家(開発支援・代行サービス)への相談も検討しましょう。IDEは開発に必要な機能が搭載され、導入するだけで開発環境を構築できます。
しかし、開発に慣れていなければ「適切なIDEの選別」「カスタマイズすべき機能」などの判断が難しいでしょう。そのため、開発の内製化や環境構築も含めてサポートしてもらえる、専門家への相談を検討してみてください。
専門家によるサポートにより、余計なコスト・工数をかけず、予算・スケジュールに合わせた開発が進められるでしょう。
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まとめ
IDE(総合開発環境)には、システムやソフトウェア開発に必要な機能が一通り搭載されています。開発環境構築の手間を省きつつ、開発業務の効率化や品質向上なども狙えるでしょう。
ただし、IDEは種類が多く、開発対象との相性が悪ければ、開発を進められない恐れもあります。IDEの特徴も把握しつつ、適切な機能を搭載した製品を選びましょう。
どのIDEを選ぶべきか判断できない場合は、専門家(開発支援・代行サービス)への相談も検討してみてください。IDEの選定やカスタマイズの提案、環境構築も含めたサポートを受けられます。
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