伝統工芸品「紀州へら竿」の制作現場の取材

和歌山県伝統工芸品「紀州へら竿」

こんにちは。有限会社モル、営業・マネージャーの佐藤です。
ここのところ全国のクライアント様との打ち合わせが多く、東京だけでなく日本国内を駆け回っております。

本日お伺いしたのは和歌山県橋本市。
ここ橋本市は和歌山県の伝統工芸品でもある「紀州へら竿」の一大産地として有名です。
へらぶなを釣るためのへら竿の生産は国内シェア約90％です！

今日はその紀州へら竿の製作者でもある職人さんを取材、撮影させていただきました。
数多くある伝統工芸品ですが、わりと専門職人による分業制が確立しているものが多いです。
ですがこの紀州へら竿に関しては、竹（高野竹）の切り出しから、加工、仕上げの漆塗りまで一人の職人さんが一貫して行われる珍しいものです。
そのために完成までに1年を要するものも。

その真剣なまなざしと手さばきにはほれぼれします。
伝統工芸品だからとはいえ、釣り場の環境も大きく変化、また釣り人の体系や好みも千差万別。
手作業と職人技を活かしながらも、柔軟な思考で現代版の伝統工芸品を作り上げています。
伝統と先人の技と伝統と現代のいいところは取り入れて進化し続けています。
伝統工芸品だからと言って守るだけではダメだと。
確かに、現在に残る伝統工芸品も最初からその形になったものではなく、先人たちが試行錯誤しながら改善を加え、また風土環境に合わせて出来上がってきたもの。

デザインやファッションなどにおいても同じことだと改めて感じました。
デザイナーもものを生み出す職人。

今日は熟練の職人さんの貴重なお話を聞くことができた心に残る時間を過ごさせていただき感謝です。

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