通販はコピーワークが要（かなめ）その２「レスポンスを獲るためキャッチコピーにも鮮度を！」

キャッチコピーの強化

通販広告では、イメージだけで売れる商品はそう多くありません。
キャッチコピーもまたしかりです。

大手メーカーさんの中には、ブランディング構築を第一目標に掲げ、
イメージ先行型で広告展開されるケースもたまに見受けられますが、
これは資金に余裕があればこそ。
ブランディング構築は、多くの広告出稿量・物量が必要です。
ブランディングは費用の要するもの。
中には、費用をかけずともブランディングはできますよ、
という方もいらっしゃると思いますが、
それは、それなりのものと認識しておいた方が期待外れが無いかも知れません。
ちょっと話が逸れてしまいました…。

より多く、すぐにでも売らなければならない使命をもった通販広告にあっては、
ぼんやりとしたイメージ表現はほとんど見られません。
だれに向けた、どんなことが期待できる、どんな特徴をもった商品か・・・
さらに、いまなら何か得することはあるのか（割引やらプレゼントやら）。
時間をかけず特徴を魅力的に伝えることが重要となります。
それら言いたいこと、伝えなければならないことを
たった１行程度のコピーに凝縮させねばなりません。
それがキャッチコピーであり、
キャッチコピーである以上、人を、心をキャッチできるか否かが勝負となります。

キャッチコピーにも鮮度を！

キャッチコピー１行にも、そこに魅力を感じる情報がなければなりません。
情報がなければ（伝わらなければ）、これが良い、これ使いたい、これ飲みたい、
とはだれも思ってくれません。
とはいえ、商品特性や効果効能に秀でた特徴がないことも多いわけです。
その時は、まったく新しい情報でなくても実はいいのです。
どういうことかと言いますと、
競合商品と大差がなく、どこにでもあたり前にある効果効能を、
新しく感じてもらえる表現（ワード、言い回し等）を考え、
見た人、読んだ人に、何か新しく感じてもらえれば成功することも
少なくないからです。

例として１つあげてみます。
某製薬メーカーの青汁商品。青汁は、言わずと知れた競合ひしめく商品です。
今さら、「おいしくって飲み飽きない青汁」。「スッキリした朝がうれしい！」
と言ったところで、だれも相手にはしてくれません。
ではどうアピールしたか。
青汁ですから主原料は野菜。野菜ですから食物繊維やミネラルが豊富なことは
よ〜〜〜く知られていること。
そこに、全くもって新しくないワード「ビタミン」を１つ加えてみることにしました。

『青汁で、鉄分、ビタミンも！』

通販商品は女性客が多く、女性にとって鉄分不足は悩みのひとつです。
食物繊維はもちろんのこと、気になる鉄分、さらには
美容に関わるビタミンも一度にまとめて摂れる！　となれば・・・

この１行、何の変哲もないこのキャッチコピーですが、
結果は、万々歳！　数年間続けて使用する程の数字をマークしました。
野菜にビタミンが含まれているということが、いつの間にか意識の外にあり、
それを改めて言われることで（情報として発信することで）、
気づき・再認識が生まれ購買につながったのです。

商品をいかに魅力的に伝えるか。新しく感じさせるか。
そして、効果効能的実感をもたせるか。
キャッチコピー１行が、レスポンスを左右します。