通販の新聞折込チラシは一瞬の勝負！？

その一瞬のために１ヵ月以上費やす！

通販商品広告は、一般の商品広告とは明らかに違います。
即日すぐ購買につながってなんぼの世界だからです。
新聞折込広告（チラシ）はその最たるものの代表と言えます。
読者は、何枚と折込まれるチラシの中から自分に必要な広告か瞬時に判断し、
不要となれば直ぐさまその場から排除してしまいます。
その１秒あるかないかの読者判断に挑戦し続けているのが
私たち通販広告制作者であり、
その１秒足らずのために、
１ヵ月、長い時は２ヵ月もの制作期間を費やしているわけです。
（ちょっと大げさなようですが・・・）

読者の目をとめるための策は、ひとつやふたつではありません。
インパクトのあるビジュアル、ひと際目につくカラーリング、
要所要所を目に飛びこませるデザイン処理、
おトク感を強調した価格設定やプレゼントなどの特典・・・。
そうした中でも重要度がとくに高いのが、
商品の持つ特性を表しつつ読者の心をワシづかみにするキャッチコピーです。

　「その商品を使うことで自分のどんな悩みがどう解消に向かうのか」
　「使い続けることでその先にどんなウレシイことが待っているのか」

読者が抱える現実に対して、
期待、希望、夢を感じてもらうための表現が不可欠となります。
それが余りにうますぎる話になっていても読者は見抜き敬遠してしまいます。
その加減が微妙であり、そこに経験値が大きな力を発揮してくるのです。
少しいおさえ気味のありふれた表現では、
今度は競合他社商品との差別化、優位性をもたせることが難しくなります。

折込表面だけでも数多くのチェック項目！

折込広告は一瞬の勝負でありながら、
細部にわたって多くの計算がなされています。
そのトータルな構築が、
実は読者の一瞬の判断を左右することが少なくありません。

　□ターゲット、商品特性に合致した企画構成か
　□全体に端的な表現になっているか、詰め込みすぎてないか
　□訴求力・インパクトのあるキャッチコピーか
　□ターゲットに寄りそった表現になっているか
　□キャッチコピーとリードコピー、見出しの関係はどうか
　□表現として薬事的な判断はどうか
　□文字の大きさや可読性、メリハリはついているか
　□目にとまるビジュアルになっているか
　□視覚的導線はスムーズか
　□全体・部分と効果的な色使いか
　□オファーの打ち出し・見せ方はどうか
　□表面にデバイスは必要か、大きさはどうか
　□裏面への誘導はきちんとなされているか

これらのチェック項目はすべてではありません。
さらに細分化したチェックの他、そこにこれまでの経験値、
レスポンスの高かった実績ノウハウが加わり判断していきます。
こうしたチェックは、折込広告の場合、
裏面にもまた裏面ならではのチェックがなされており、
そしてようやく１枚の広告チラシとして完成されます。

１秒足らずで読者を引きつけ手に取ってもらい、
そのまま購買につなげていく通販折込広告。
そこには一般広告ではあり得ない
緻密な設計がなされているのです。