製品のアイデンティティを確立する「インダストリアルデザイン」とは？

製品のアイデンティティを確立する「インダストリアルデザイン」とは？

インダストリアルデザイン（ID）とは

電化製品や自動車、家具、産業用の機器など身の回りにあるどの製品も、見た目や使い心地をよくするためデザインが施されています。

もし仕事で工業デザインなどの商品のデザインに関わる場合には、デザインについてより深く知っておく必要があるでしょう。皆さんは、「インダストリアルデザイン」という言葉の意味をご存知でしょうか。インダストリアルデザインとは、簡単に言えば使いやすさ、美しさを目的とする工業デザインのことを言います。 また、別の言い方をすると、社会がその動向に合わせて必要とするデザインであり、より社会と密接につながりを持っているデザインであると言うことができるようです。 また、このインダストリアルデザインとは、美しさ、ユーザビリティなどを追求し、それにより商品の生産性を上げることが目的とされています。

インダストリアルデザインの定義

この「インダストリアルデザイン」という言葉は、1920年代のアメリカで使われ始めたといわれています。もともとは技術者が設計を行う際に、同時に意匠形状の設計をも手掛けていました。しかし、1920年代末から1930年代には、デザインの優劣が製品の売り上げを左右することが次第に認識されるようになったので、インダストリアルデザイナーという職業が出現したと言われています。大量生産・大量消費の時代を迎え、短期間のモデルチェンジなど、市場の倫理や要望を消化し反映するという必要性が生まれたからです。

製品のアイデンティティを確立する

インダストリアルデザインはどの工業製品にも必要となるもので、そこに対する重要度はメーカーや製品の目的によって異なります。ですが、見た目や使い心地など、製品のアイデンティティを作る大きな要素となります。例えば、AppleのiPhoneはインダストリアルデザインの追究により、アイデンティティを確立した代表的な例です。製品の目的によって重要度は異なるものの、その製品だけではなく企業イメージの確立にもつながるのです。 改めて、自社の製品や商品開発を一度見直してみてはいかがでしょうか？