簡単には計算できない、組み込みシステムを発注するときの費用相場

簡単には計算できない、組み込みシステムを発注するときの費用相場

組み込みシステム

　携帯電話やタブレット端末など、現代の生活に欠かせなくなっている電子デバイスの数々ですが、それらハードウェアに搭載され作動させるシステムを組込まれると呼びます。

組み込みシステム特有の分業

　こうした組込みシステムの開発においては、ハードウェアを制作する企業とシステム開発の企業の分業が見られる場合があります。

まずはハードウェアの見積り

　このときにはまず、ハードウェアを開発する企業は、例えばハードウェアのスペックや要求されるシステムの要件等を組込みシステムの開発を手掛ける企業に伝えます。あるいはハードウェアの開発段階以前に組込みシステム開発企業が参画し必要となるハードウェアのスペックを見積もる場合もあります。

そのあとにシステムの見積り

　以上のように順序の違いはありますがハードウェアの情報を得た後に組込みシステム開発の企業が必要経費を計算し利益の幅を勘案して見積りを出します。その際の検討事項は求められた機能のシステムを開発するために必要な経費であって、その内訳には様々な要素が含まれます。

最もかかるのは人件費

　とはいえ、システム開発にあたって費やされる経費の最も多くが人件費を賄うためのものです。その計算に際しては人数かける月数のような指標を単位とする場合があります。こうして、計算した経費を元に出した見積を発注先に諮り、その裁可が得られた場合に組込みシステムの開発が始められます。その際には、多数の会社によって見積が提出される、コンペティション形式となる事もあります。その場合、発注企業は費用のみならず様々な要素を勘案して意思決定をします。