【事例付き】マッチングシステム開発の費用相場と開発会社10社を解説

昨今、あらゆる業界で増えているのがマッチングシステム。

一言でマッチングシステムと言ってもどのようなものなのか、ピンとこない人も多いのではないでしょうか。

マッチングシステムとは、業務の請負、求人、中古品の売買など、物品やサービスを必要とする事業者や個人と、それらを提供する人を繋ぐWEBサイトのことを言います。なお、ビジネス系で事業者同士を組み合わせることをビジネスマッチングとも言います。

このサイト運営を行なっている「リカイゼン」もビジネスマッチングシステムの一つに当たります。リカイゼンは、約500社の制作会社（システム開発、WEB制作会社、デザイン会社、映像会社など）と、これら制作会社へ仕事を発注したい会社を仲介するマッチングシステムになります。

今回はそのマッチングシステムを開発するにあたって費用相場や発注する際に知っておきたいことを紹介いたします。

マッチングシステム構築の見積もりを知りたい、リカイゼンにお問い合わせください。

完全無料でマッチングシステムの構築実績がある開発会社から、あなたの希望にあった会社をご紹介いたします。まずは気軽にご相談ください。

1．マッチングシステムの種類と機能

マッチングサービスの種類

マッチングサービスは、大きく「CtoC(個人間取引)」「BtoC(企業と個人間取引)」「BtoB(企業間取引)の3つのタイプに分類することができます。

CtoC（個人間取引）マッチング

近年、特にCtoC（個人間取引）のマッチングサービスの普及が顕著です。

例えば、日本の代表的なフリマアプリである「メルカリ」や、世界中の商品を購入したい人向けのフリマサービス「BUYMA」などがCtoCマッチングシステムの例です。

また、海外では「Airbnb」が「空いている部屋を貸したい人と借りたい人」をマッチングし、また「Uber」が「車に乗りたい人と乗せたい人」を繋ぐタクシーマッチングの代表的なサービスとなっています。

BtoC（企業・個人間取引）マッチング

BtoC（企業・個人間取引）では、求人や不動産などのサービスが一般的で、企業（B）と個人（C）を繋ぐ役割を果たします。

この分野では、企業の情報を探してユーザがアクセスするようなイメージになっており、企業側は自社を見つけてもらうための施策を展開しています。

BtoB（企業間取引）マッチング

BtoB（企業間取引）では、ビジネス要素がより強く、企業同士の取引をサポートするマッチングサービスを指します。

主に受託案件のビジネス取引が盛んで、システム開発、WEBデザイン、パッケージデザイン、映像制作など、専門性の高い案件の取引が行われます。

マッチングシステムの必須機能

マッチングシステムを開発する際に必要な一般的な機能について説明します。

基本的な機能として、以下の機能が必要です。

• ユーザの会員登録機能
• 登録内容の変更・削除機能
• ログイン機能やマイページ機能

これらの基本機能に、サービスを提供するために必要な機能を追加していきます。

例えば、案件取引を行う場合には、案件の掲載機能やアクションを起こすための機能、ユーザ間でのメッセージ機能、決済機能、SNS連携などが必要になるでしょう。

ここで、BtoBマッチングシステムの事例として、リカイゼンが実装している機能を簡単に説明します。

マッチングシステムでは、受注者と発注者それぞれが必要な機能や適切な画面設計、受発注のやり取りを管理する運営側の管理システムが必要です。

また、ユーザが利用するフロントエンドシステムの画面や会員向けのマイページ画面、スマートフォンに対応する場合はスマートフォン用の画面など、さまざまな画面デザインが必要です。

それらの画面を制作し、バックエンドのシステム開発によって動作させることは、一定の複雑さを伴います。

2．マッチングシステム開発の費用相場

マッチングシステムの開発費用は、一般的に100万円前後から600万円程度かかります。また、システムの運営管理には、開発費の10%前後を毎月の予算として考慮する必要があります。

リカイゼンに相談していただいている開発案件では、300万円前後を予算として確保している企業様がボリュームゾーンになっています。

開発したい分野や機能によって仕様が異なるため、マッチングシステムの費用は変動しやすいです。具体的には、以下の要素によって費用が変動します。

機能要件と複雑さ

システムにどのような要件を持たせるか？（検索機能、決済機能、予約機能など）

プラットフォームの選択

想定する利用デバイスは何か？（モバイルアプリケーション、デスクトップアプリケーション、Webブラウザ、またはそれらの組み合わせなど）

デザイン要件

UIやデザインにこだわるのか？

サポートと保守

保守運用をプランに含めるのか？

マッチングシステムの仕組み別費用相場

マッチングシステムの仕組みには、「掲載型マッチングシステム」と「レコメンド型マッチングシステム」の2種類があります。

それぞれの仕組みによって開発費用が異なるため、それぞれの特徴を確認してみましょう。

掲載型マッチングシステムの開発費用相場

「掲載型マッチングシステム」とは、何かを募集したい人がシステム上に情報を掲載し、他の人がエントリーするというマッチングの仕組みです。

ユーザーが自ら能動的にマッチング相手を検索することでマッチングが実現します。

掲載型マッチングシステムは必要な機能が比較的少ないため、小規模な予算から開発を始めることができます。

一般的な相場として、小～中規模の開発には50万円～300万円、大規模な開発には100万円～500万円程度の費用が見込まれます。

掲載型マッチングシステムの開発に必要な機能は以下の通りです。

• 商品・商材/依頼内容の一覧表示機能
• 商品・商材/依頼内容の登録機能
• エントリー機能
• マイページ機能
• ログイン・ログアウト機能
• ユーザー管理機能
• メッセンジャー機能

レコメンド型マッチングシステムの費用相場

レコメンド型マッチングシステムは、ユーザーの情報を事前にAIに学習させ、AIエンジンが最適なマッチング先を提案する仕組みです。

ユーザーは受動的にマッチング先を提示され、その中から選択することでマッチングが成立します。

レコメンド型マッチングシステムはレコメンドするための評価モデルが必要となるため、掲載型マッチングシステムに追加していくつかの機能が必要です。

特に、AIを活用したレコメンドシステムを開発する場合、大量のデータを学習させてモデルを作成しなければならないため、開発費用は大きくなります。

一般的な相場として、小~中規模で300万円~600万円、大規模な開発には1000万円以上の費用が掛かると考えてください。

レコメンド型マッチングシステムの開発には、以下の機能開発が必要となります。

AIモデルを使う場合

• AIモデル
• データベース
• 学習用データ

AIモデルを使わない場合

• マッチングロジック（あらかじめマッチング条件を設定し、その項目を満たせばレコメンドする）

費用相場まとめ

マッチングシステムの開発は、その仕組みの種類や規模、開発するプラットフォームの種類などによって大きく変動しますが、平均的な費用相場は以下の表のようになります。

また、実際には「マッチングサイト」や「マッチングアプリ」といったサービス形態を想定してマッチングシステム開発を依頼する方も多いと思います。マッチングサイト・アプリの開発費用は以下の記事で解説しているため、気になる方はご確認ください。

見積もり依頼時の注意点

開発費用に関して、システム開発会社によって算出方法は異なります。実際に見積もり依頼をする際は、見積り比較を容易に行うために、以下の手順を確認することをお勧めします。

まず、マッチングシステムの見積りを依頼する場合は、RFP（提案要件書）を作成します。この文書には、予算の目安、納期の予定、マッチングシステムに組み込みたい機能の概要、および現在抱えている課題など、現時点で把握できる要件をまとめて開発会社に提供します。

見積り依頼は複数の開発会社に行い、各社から見積りを取得できるようにします。その際に、各社の見積り項目を合わせるために調整を行うと、見積りの比較が容易になります。

これらは代表的な項目ですが、各企業のルールや要件によって異なる項目があるかもしれませんので、それらを考慮しながら開発会社と調整することが重要です。

また、システム開発にはサーバ構築なども必要になるため、レンタルサーバやクラウドサーバなども項目に含める必要があります。

希望する内容によって概算見積りも変動するため、マッチングシステムの開発を検討する場合は、実際に複数の開発会社から見積りを取得することで、現実的な相場を確認することができます。

リカイゼンでは、開発会社からの見積りをまとめて取得し、項目を統一して比較することができます。サービス利用料や手数料も一切かかりませんので、便利です。

3．マッチングシステム開発の発注先選定の仕方、進行について

システム開発会社から見積り取得ができたら、発注先選定を行います。見積り取得したのち、選定に進む開発会社とは必ず１度は面談を行なっておきましょう。

書面やメールだけでは見えない部分がありますので、しっかりとコミュニケーションを取れるのか、会社のスタンスなど見ておく必要があります。

開発会社でよくあることとして、一次受けの会社には人員がおらず、さらに二次受けや三次受けの会社が介在することで、意思疎通が困難になることがあります。

それを避けるために、会社の基本情報はもちろんですが、会社の体制、プロジェクトに関わる人数などもしっかり確認をしましょう。

発注先が決定したら、スケジュール、発注書、契約書、機密保持契約書など契約書周りの書面締結をしっかり行います。

また、システム開発の場合は瑕疵担保期間など、不具合対応などがどこまで瑕疵担保に入るかを確認して契約書等に盛り込んでおく必要があります。

４. マッチングシステムの開発が得意な会社10選

ここまで、マッチングシステムの仕組み別費用相場と発注先の選定方法を確認してきました。

マッチングシステムの開発は、依頼したい内容によってはかなり複雑になるため、開発会社のスキルを見極める必要があります。

具体的には、「マッチングシステムの開発実績がある」さらに、「依頼したいシステムと同じ業界の開発実績がある」ことが望ましいです。

これらの実績を持っている企業は、過去の案件の経験から、気を付けるべきポイントや盛り込むべき機能など、企画や要件定義などの上流設計段階からアドバイスを提供してくれるため、開発に不慣れなご担当者様でも安心して依頼することができます。

ここでは、マッチングシステムの開発が得意なシステム開発会社、並びにweb制作会社を10社紹介いたします。

株式会社ドリーム・シアター

ドリーム・シアターは、不動産や流通小売、人材/教育におけるマッチングサービス構築実績を持っている企業です。

フルスクラッチも可能ですが、パッケージやオープンソース、さらに企業保有のモジュールを流用することにより、ニーズとコストに合わせた提案が可能になっています。

経験豊富な企業に小規模で安価なマッチングシステム構築を依頼したい方などにおすすめです。

合同会社temp

tempは、人材、旅行、飲食といった企業・サービス側とユーザーを結びつけるマッチングサイトの構築実績を持っています。

ノーコード開発（主にbubble）を用いて、低価格・短納期でwebサイト・システムを開発することが特徴的で、「とりあえず作ってほしい」といったゼロベースの開発も可能です。

低予算で早く施策を回していきたい方などにおすすめの企業です。

Zept合同会社

Zeptはテイクアウト事業などの人と企業を結ぶマッチングサイト構築実績を持っています。会員専用や、非会員をターゲットにした独自マッチングサイトを構築することが可能です。

オフショア開発の業務体制に強みを持っている会社で、安価に高品質な開発を提供することが可能です。

株式会社グリームオーブ

グリームオーブは、自社開発のマッチングサイト構築専用フレームワークを持っており、よりスピーディーにコストを押さえて高クオリティなマッチングサイト構築を提供しています。

最初の導入から運用開始後の継続的なサポートまで一気通貫で対応することができ、スクラッチであれば1000万円を超える規模の内容を、ミニマム300万円から構築可能にしています。

大規模なマッチングフレームワーク開発を比較的安価に実施したい方などにおすすめの企業です。

合同会社チャネルワークス

チャネルワークスは、人材、旅行、飲食といった企業・サービス側とユーザーを結びつけるマッチングサイト構築の実績を持っている企業です。

ツールやパッケージ、オープンソースなどを利用した構築はもちろん、ゼロベースの開発も可能です。

マーケティング戦略にも強みを持っているため、システム開発の先に集客観点からのアドバイスをもらいたい方などにおすすめの企業です。

株式会社FUNBREW

FUNBREWは、様々なマッチングサービスを手掛けてきた企業です。

基本的にウォーターフォール開発で行っておりますが、顧客との信頼関係を第一としているため、認識の齟齬などが生じないようにコミュニケーションをとることを強みとしています

株式会社マイスター・ギルド

マイスター・ギルドは業界特化型の、「人×人×施設」のような三者間でのマッチングサービスの構築実績を持っています。

設計からデザイン、アプリ・管理システム構築までワンストップで提供している企業です。特殊なシステムや、柔軟に開発体制を整えてくれる会社に依頼したい方などにおすすめの企業です。

合同会社プログラム・キッチン

プログラム・キッチンは、フルスクラッチで、業界特化のマッチングサイト作成をした実績を持っています。

週１回の定例ミーティングを義務とし、『認識齟齬を無くす』『仕様書を完成させていく』『進捗報告を密に行う』といったことを重視しています。綿密なコミュニケーションをとって安心感のあるプロジェクト推進をしていきたい方などにおすすめの企業です。

品川ウェブ制作所合同会社

品川ウェブ制作所は、物やサービスと人をつなぐマッチングサイト構築の実績を持っている企業です。

要件定義やデザイン、コーディングを得意分野としており、特に中小企業やスタートアップを支援しています。IT担当者が不在の中小企業、スタートアップ企業の方などにおすすめの企業です。

TechSuite株式会社

TechSuiteは、ランサーズのようなフリーランスと企業のマッチングサイトや美容師と求職者のマッチングサイトなど、BtoBやBtoCのマッチングサイト構築実績をもっています。

単に開発だけでなく、ITサービスの企画・コンサルティングからシステム開発・保守・運用まで一気通貫で提供できる体制を持っている企業です。IT担当者が少なく、企画や仕様書が無いところからご相談したい方などにおすすめの企業です。

その他、業界・体制などの条件で会社を探すなら「リカイゼン」

ここまで、マッチングシステム開発の対応が可能な会社を紹介してきましたが、「業界知見」や「体制」など自社の要望によりマッチする制作会社を見つけるなら、「リカイゼン」をご利用ください。

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