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【学校案内パンフレット制作】デザインを見直すなら確認したい事項まとめ

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【学校案内パンフレット制作】デザインを見直すなら確認したい事項まとめ

少子化の波を受けて、今や学校経営は難局を迎えています。倒産危機が叫ばれる私立大学の状況を踏まえ、都心部では上位校が定員を厳格化。学生たちが下位校にも流れたことで極端な定員割れは解消しつつあるそうです。しかしながら、地方の大学では学生が都心部へ流れてしまうため、経営改善が難しい状況とのこと。競合ひしめく学校選びの中で、学生や父兄が直接手に取る「学校案内」はますます重要な役割が求められています。より効果の高いものを作るためにはどうしたらよいでしょうか。
今回は「学校案内」制作に関わる基礎知識と外注ポイントをまとめてご紹介致します。

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目次

1. 「学校案内」制作の基礎知識

「学校案内」とは

学校案内には、校風や学科、教育方針などをわかりやすく伝え、応募動機を作るという目的があります。応募する学生・生徒本人はもちろん、その保護者も目を通すことを考えると学生と保護者の両方がターゲットと言えます。学校そのものは、「学びの場」という点で大きく変わることはありません。そのため、前年のバージョンのマイナーチェンジ程度が何年も続いているという学校も多いのではないでしょうか。
とはいえ、学校に入る学生たちの趣味趣向は少しずつ変わってきています。入学希望者の人数を増やしたいということがあれば、学校案内のテコ入れも検討してみるとよいでしょう。

「学校案内」に必要な要素

歴史ある伝統校や、活発なクラブ活動、明るいキャンパス、活き活きとした学生・生徒たちの笑顔などは、学校案内でよく見る光景です。マイナスイメージこそ与えませんが、その光景が学校の持つ本来の価値や他校とは異なる差別化ポイントであるかというと、むしろ一般化されたイメージだと言えます。
本来表現すべきは、創始者の想いや、教育方針などのアイデンティティを元に、他校との差別化ポイントや優位性を明確にし、際立たせる必要があります。以下8点は最低限網羅しておきたい、いわゆる「スペック」と言える要素です。

  • 設立者の想い、教育方針
  • カリキュラムの特徴
  • 教員・講師陣の特徴
  • 進学、就職実績、進路
  • 社会活動、ボランティア
  • 部活・クラブ活動
  • 海外交流・留学生の受け入れ状況
  • スケジュール等の募集要項

2. ブランディング視点で制作する「学校案内」

ターゲットとなる学生や父兄の深層心理に自然と刷り込まれるブランドイメージを学校側でコントロールするのが、「スクールブランディング」です。スペックが洗い出せたところで、今度は読み手である学生・生徒や父兄が「入学したい!(させたい!)」と思える表現ができるかがポイントになります。そのためには、スペックの裏側に隠れている学校の価値を可視化・言語化する作業が必要です。
ブランディングは学校全体に通じるものです。スクールカラーや学校のシンボルマーク、タグラインなど、改めて学校案内の中でどのように展開させるか、またはそれらが反映されたデザインになっているかを確認してみましょう。

  • スクールカラー:学校のコーポレートカラー、シンボルカラー。
  • コミュニケーションマーク:学校のシンボルマークやロゴのこと。
  • タグライン:常に変わらない、コアとなる価値を言語化したもの。
  • コミュニケーションメッセージ:読み手に最も伝えたいメッセージ。

学校案内などの制作を行うデザイン会社の中には、ブランディングを得意とする会社もいます。もし、本格的にスクールブランディングを考えるのであれば、ブランディングに関する知見を持つデザイン会社に依頼する方がよいでしょう。デザイン会社にも指示通りのデザインを仕上げるのが得意な会社もいれば、提案スキルが高く、ターゲット分析から行う会社もあります。もちろん必要コストも変わってくるので、学校として方針をまとめてから適した依頼先を探す方が効率がよいでしょう。

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3. 学校案内の構成例

一般的な学校案内の構成例を参考までにご紹介します。最低限の要素を盛り込んだシンプルなバージョンです。
上記で触れた学校案内に必要なスペック整理やブランディング要素の整理ができたら、次は台割表を作成し、構成・ページネーションを作ってから、中身(コンテンツ)を準備していくとよいでしょう。 学校案内に入れる内容は、スクールブランディングの結果、コミュニケーションメッセージを伝えるために、最低限の必要情報に追加して要素を増やしたり、ボリューム(ページ数)を増やしたりするのも他校との差別化に繋がります。

台割表については、作成を自分たちで行っても良いですし、デザイン会社に要望を伝えて台割表から提案してもらうことも可能です。その際には、スクールブランディングで可視化・言語化できた情報(スクールカラー、コミュニケーションマーク、タグライン、コミュニケーションメッセージ)をデザイン会社に丁寧に説明して共有しておきましょう。ここを理解できているかどうかによっても、仕上がりが変わってきます。
それでは、下記に一般的な学校案内の構成をまとめておきます。

構成例

  • P1:表紙
  • P2:校長(理事長)紹介・挨拶
  • P3:名物先生紹介
  • P4~P5:カリキュラムの紹介
  • P6~P7: 部活・クラブ活動等学校生活の紹介
  • P8~P9: 進路・就職指導の特徴・実績
  • P10~P11:在校生・卒業生の声、募集スケジュール
  • P12:裏表紙

4. 「学校案内」制作を外注するときのポイント

学校案内を制作は、外部のデザイン会社に外注して制作を行うのが一般的です。
ここでは、学校案内の外注する際に確認しておきたいポイントを紹介致します。

スケジュール

取材・ライティングや撮影など、これから素材を用意する場合には、ページ構成の企画中に平行して準備する必要があります。また、校正の出し戻しが何回必要になるかは双方のスケジュールにある程度の余裕を持って設定しておきましょう。学校内で確認する人が何人いるのかによっても、確認に要する時間が大きく変わります。初稿のタイミングでは広報担当者だけに限らず、第三者の目を入れて、できるだけ多くの人にチェックしてもらうのがおすすめです。最初にスケジュールを組む段階で、打合せの予定も入れておくとスムーズです。

WEBとの連動

学校案内を作って終わりではありません。まずはWEBで学校を検索する学生・生徒、父兄がほとんどです。WEBと内容を連動させたり、WEB限定、もしくは紙媒体限定のコンテンツを作ったりして、他校との差別化を図るのも良いですね。デザイン会社の中には、WEBプロモーションが得意なところもありますから、立体的なプランニングを立てることが可能です。

サイズ

一般的にはA4サイズですが、オリジナリティやブランディングのために変形サイズをお願いする場合、資料請求されたときに郵送することも考慮してサイズを決めましょう。変形サイズを利用するときは、学校案内だけでなく、送付用の封筒を専用に作成しないといけなくなる場合があります。

ページ数

中綴じにする場合には、4の倍数でページ数を決める必要がありますので注意してください。随時更新したいコンテンツについては、挟み込みや別冊子にするなど工夫すると無駄が省けます。

素材提供の有無

写真やテキストなど、素材をすべて提供できず、取材・ライティング、撮影などをお願いする場合、デザイン会社に一括して依頼するのか、自分たちで個別に手配するのかによって、金額やスケジュールの進め方も変わるので、気を付けてください。

部数

デザイン会社からデータ納品してもらい、自分たちで印刷会社に入稿することも可能ですが、色校(色味の確認)などの出し戻しの手間を考えると、デザイン会社に一括してお願いしたほうがスムーズです。その際には、印刷部数も一緒に伝えられるように確認しておきましょう。また、できれば完成品だけではなく、次回の依頼の際に役立つこともあるので、デザインデータも一緒に納品物としておくほうがよいでしょう。

納品場所

資料発送を印刷会社で代行してくれたり、配送業者に依頼したり、外部に送る必要がある場合には、何部をどこにいつまでに納品するか指示が必要です。ちなみに発送には配送先リストも必要になりますから、遅くとも入稿のタイミングぐらいにはリストを完成させておきましょう。イレギュラーな対応などに備えて、余裕をもった部数を手元に置いておく必要もあります。

5. まとめ

「学校案内」は、いわば学校の顔とも言えるものです。WEBでの情報収集がメインの現在では、情報量としてはWEBだけでも十分かもしれません。実際、学校案内の印刷・発送をやめてサイトからダウンロードをしてもらうところもありますが、モニターでは伝わらない世界観・校風の共有や、手元に置いていつでも見られるという補完性、紙に印刷されているという信頼性という点では、やはりまだまだ紙の「学校案内」の役割は大きいと思います。学校案内づくりは、ビッグプロジェクトです。スクールブランディング作業は学校案内を作ること以外にも役立つ作業ですから、担当者だけに限らず広くプロジェクトメンバーを集めて検討してみてください。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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